鉄樹、花を開くⅢ【相澤消太】 (ページ15)

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黒鉄side

本日の睡眠時間は5時間。目覚めと気合い入れのため風呂に入り、朝食をとる。身だしなみを整え、着慣れたコスチュームを着て鏡の前に立った。

「私ならやれる。」

自分で自分を励まし、現場に向かった。

周辺のパトロールは警察と数名のヒーロー、私は本部で待機しながらカメラで怪しい人物がいないか確認する。

「…流石に“私は信者だ！”って言うやつは居ないよね〜」

ファット「おったらびっくりするわ」

「…やっぱり“黒鉄明”の挨拶、ステージじゃなきゃ駄目なの？もうここからカメラで中継でいいじゃん、ってか私が護衛ってどんな御身分よ…」

ファット「しゃーないやろ、ステージは本人のご希望やし、護衛に1人はヒーローつかなあかんかってんから我慢しぃ」

「…ファット生意気。年下のくせに〜！！」

ファット「1年だけな！！口動かしてないで目ぇ動かせや！！」

「動かしてるわ！」

なんて文句を垂れていると、、

警察「アイン、まもなく黒鉄さんがいらっしゃいます。そろそろ移動を」

「予定より早いな、、了解。ファット、行ってくるからサンイーター達のこと頼むよ。」

ファット「おう、任せとき！！」

私は皆とは別で政治家様の護衛。ステージ上から目を光らせろとのこと。だが守るべき優先人物が政治家…

「SPでいいじゃんかよ…」

私はブツブツブツブツとクレームをぼやきながらステージ裏へ向かった。