鉄樹、花を開くⅡ【相澤消太】 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:58 hit、合計:9,800 hit

6 ページ6

黒鉄side

特に大きな問題も起きること無く、烈怒頼雄斗の試験期間が終わった。

「…サンイーター、どう思う」

天喰「敵や事故への対処は及第点といったところですが、街の人とのコミュニケーションは俺より出来てると思います。」

天喰くんの言葉に私は頷いた

「烈怒頼雄斗、君はまだまだだ。まだまだ足りない。“守れる”ヒーローには程遠い」

切島「っ、、」

握り拳を震わせ、視線が下に落ちる。「下を向くな！」と一喝いれると、歯を噛み締めながらゆっくりと顔を上げた。

「いくら他のヒーロー科の生徒より経験があると言っても、プロの現場ではただのアマチュアだ。だから、ここで強くなるんだ」

切島「えっ、」

「間抜けな顔をするな。ヒーローがそんな顔してたら周りは不安になる。お前がここに居る限り、私はその対価として給金と君の強化を保証しよう。あとは自分次第だ。」

切島「それってつまり！！！！」

烈怒頼雄斗はバッと天喰くんの顔を見る

天喰「おめでとう、烈怒頼雄斗」

切島「！！！」

この二人はいいタッグになるだろう、私はそう思いながら、サンイーターの隣に立った

「ようこそ、アイン事務所へ」

切島「お願いしますっ！」

私は天喰くんと顔を見合わせ、微笑んだ。

「あー、これから二人も教え子ができちゃった。ってかこれ、ファットガムに怒られるんじゃない？電話したほうがいいかな、お宅のお子さんいただきました～って」

天喰「ふふっ、確かに」

「ひえ～、、ま！おいておこう。2人とも、このあと用事は？」

天喰・切島「「ありません！！」」

「なら着替えてきな、飯でも食べに行こう。新入社員歓迎会だ」

天喰・切島「「はい！」」

「もしもしファット〜」

ファットガム「アインか！久しぶりやなぁ！つか、環掻っ攫っていったやろ？！切島君も誘ってんのになかなか頷いてくれへんねや」

「あ、あはは〜」

ファット「んで、どうかしたんか？」

「報告しとこうと思って。」

ファット「なんや？腹でも痛いんか？？」

「烈怒頼雄斗、うちがもらっちゃった！！テヘ！」

ファット「…はぁ？！！どゆことや、ちゃんと説め」ブチッ

ツーツー

「…笑」