鉄樹、花を開くⅡ【相澤消太】 (ページ5)

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黒鉄side

帰国から1週間。

全ての引き継ぎを終え、今日からヒーロー活動を再開する。

「よしっ」

私は2年ぶりに“アイン”のコスチュームに身を包み、事務所の自室にある全身鏡を見つめる

「久しぶり。今日からまたよろしく。」

ちょうど私が事実から出るタイミングで2人が事務所に入ってきた

天喰「おはようございます」

切島「っはようござっす！」

個性が色濃く出た挨拶だな、笑

「おはよう、2人とも」

天喰・切島「「！！」」

天喰「ようやくですね」

「うん。じゃあ早速行こう。」

天喰・切島「「はい！」」

3年前までは一人で事務所を出て活動してたけど、隣に仲間がいるとはやはり心強い。

私はしっかり顔を上げ、前を見ながら街へ踏み出すことができた。

順風満帆！

なんでもかかってこい！！

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終業後。

「すごーく平和だったね」

天喰「このところ更に犯罪率は下がってますから」

なに化け物がいる地域では敵さんも動けないってか。

敵が居ないに越したことはないけどよ？！

切島「街の人は皆喜んでたぜ！アインが帰ってきたー！って」

「ありがたい話だよね〜」

老婆“アインちゃん、おかえり。これからもこの街をよろしくねぇ”

とある店の店主“おう！帰ってきたんか！また寄ってけ！今度は若造も連れてな！！”

店員“おかえりなさい！アイン”

こども“アイーン！！！！また遊んでねー！”

こども“待ってるよ〜！！”

皆笑顔でそう言った。

ほんと、この街はあたたかい

「必ず守ろう、みんなの笑顔を。」

もう一度、心に誓った。