鉄樹、花を開くⅡ【相澤消太】 (ページ34)

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黒鉄side

壊理が誘拐されてから4日目。ようやく、助けに行ける。

作戦の概要はこうだ。

犯人の1人である“充電”の男は、毎朝5時にコンビニまで水や食料を買いに外出する。その男が買い物を終え、コンビニから出たタイミングでイレイザー班が男を拘束。

朝5時ならまだ太陽は完全に登りきらない。私達アイン班は建物に入場。そこでべンタブラックが先行し、建物内を捜索。あとは、、状況において臨機応変に。

塚内「一人の女の子が4日も拘束されている。必ず助け出してくれ！！」

朝4時半。

私達はアイン班とイレイザー班に分かれ、屋敷の近くで待機する。そして、男がコンビニに入った時アイン班は動き出す。

私達は遠くから屋敷を監視し続けた。

朝の5時、話の通り一人の男が出てきた。キョロキョロ周りを気にして、そそくさと歩き出す。

相澤《男を確認、追跡する。》

さぁ、わたしたちの出番もすぐそこだ。

「移動する。」

私達は屋敷の前に堂々と進んだ。

…突入するまでに少し話をしようか。

そもそも、薬の開発なんてただのヤクザの端くれごときにできるのか？私達に気づかれず、壊理の誘拐を完璧に計画できるのか？

答えはNOだ、必ずバックがいる。

悪いが本気で行かせてもらう。

仕方ないだろう？

お前らは、、“怪物”を怒らせた。