鉄樹、花を開くⅡ【相澤消太】 (ページ33)

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黒鉄side

その後すぐ、私、消太、警察で壊理の救出作戦が練られ始めた。

塚内「壊理ちゃんは郊外にある屋敷の地下にいることが分かった。死穢八斎會の屋敷よりは小さいが、似たような造りになっている。今は電気も水も通っておらず、人は住んでいない。だが一人の男が出入りしていると、目撃情報があった。近くのコンビニの監視カメラを確認したところ、ここ数日毎日水と食料を購入している。」

塚内「薬漬けになっていた組織の構成員に取り調べを行ったところ、怪しい人物が二人浮上した。個性“コスプレ”を持つ女と、“充電”を持つ男だ。」

そのコスプレの女が壊理を攫ったやつに違いない。もう片方は充電、電気系統か…天敵だな

そしてタイミングの悪いことに、、

塚内「あまり声を大にして言えないが、今回参加できるベテランヒーローが極めて少ない。おそらく参加してもらうほとんどのヒーローは誘拐事件に当たるのが初めてになるだろう」

ここ最近、少しずつだが犯罪率が上がっており、ヒーローは多忙を極めている。

塚内「それも考慮しながら、他のヒーローに声をかけなければならない。まずはこの屋敷の中をどうにかして確認したいところだがな、、」

建物の中、電気はない、、なら

「ねぇ、イレイザー。烈怒頼雄斗と同期のさ、B組の子で黒いやついなかったっけ？」

相澤「…べンタブラックか。」

塚内「どんなヒーローなんだ？」

相澤「個性黒。黒いところに潜り混むことができ、奇襲を得意とするヒーローです。」

「電気が通っていないなら闇に潜り込める範囲も広い。べンタブラックに偵察させ、、」

いや、時間との勝負だ。

「べンタブラックと私で乗り込ませてください」

他にベテランが居ないなら私が先陣を切れる

塚内「…君は犯人が壊理ちゃんに何をしていても冷静に対処できるか」

冷静に対処？できるわけがない。

でも、

壊理“お姉さんを悪く言わないで！！”

花怜“おねーさん、最強！！”

「アインとして品格を落とすような行為はしません。」

信じてくれる人が居るから。