鉄樹、花を開くⅡ【相澤消太】 (ページ20)

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黒鉄side

花怜「ねぇねぇ壊理、あのおじさんたち誰？」

壊理「あ、、えっと、、」

　
壊理は言葉を詰まらせた。

相澤「壊理ちゃんの保護者だ。」

それを消太も見越して先に話す

花怜「そーなんだ！！」

花怜はこれ以上深堀りしなかった。

花怜「いいなぁ～遊んでくれるおじさん二人もいるんだ〜毎日楽しそうだね！！」

壊理「うんっ！楽しいよ！！」

か、かわいいっ！！

てか私いつまで寝転んでんだ？私は二人を両脇に抱えて立ち上がった。

壊理・花怜「「わっ！」」

「さぁかわい子ちゃんたち、帰る時間だよ〜」

花怜「えーもうちょっとお姉さんと遊ぶ〜」

「お姉さん疲れてるから今度ね〜。」

と言いながらも、私は二人を抱えたままぐるぐる回りだす

花怜「ギャァァァあ！！」

とてつもなく悲鳴を上げる花怜に、

壊理「わぁァァァァ！」

目をときめかせている壊理。

「あはは！ここまで反応真逆なの笑笑」

こうして2人と少しだけ遊んで、花怜は母親と手を繋いで帰っていった。

花怜「壊理、お姉さんばいばーい」

壊理「またね！」

「ばいばーい」

そして最後に花怜母に会釈をすると、彼女も小さく微笑んで頭を軽く下げた。

「さ、壊理もお迎え来てるから帰りな！」

壊理「お姉さんは？」

「ちょっとやることがあるの！」

病院にも行かないとだし、何より。

ブーッブーッ

「…」

山田「お前ずっと携帯鳴ってるけど大丈夫か？」

「…大丈夫、、じゃないかも、しれない」

予想はついてる！えーちゃんか、天喰くんでしょ？！！

救助活動中もずっと鳴ってたから知ってます！！

「そろそろ出ないと本気でやばいかな〜笑」

天喰「もう遅いです」

「わっ！！急に出てこないでよ！！」

切島「仕方ねぇだろ？まじでヒヤヒヤしたぜ？？事務仕事も全部ほっぽってきたんだから」

「も、申し訳ない」

天喰「本っ当に心配したんですからね？！！報連相！！しっかりしてください！同じ事務所の意味ないでしょ？！」
　

「はい…」

山田「おい、相澤。天喰ってこんなタイプだったか？なんか権力関係逆になってねぇ？」コソコソ

相澤「天喰も大変なヤツに当たったな」

「こらそこ！！聞こえてるぞ！！」