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相澤side
俺は山田と一緒に中継を見ながら現場へ向かっていた。
だが案の定渋滞している
アナウンサー《アインが再び中に戻りました！！どうやらアインは事件の瞬間に遭遇し、避難誘導・救助活動を行っていたそうです。》
《おい見たか、アイン血もでてたしボロボロなのに普通に動いてたぞ》
《何あれ煤？うわ汚ーい…》
《やっぱ、化け物じゃねぇか》
《ばーけもの！！ばーけもの！！》
アナウンサー《あっ、、》
そんな声が画面の向こうから聞こえた。アナウンサーもキョロキョロしており周りの目を気にしている様子。
すこぶる気分が悪い。
だがそんな中、
？《何でそんな事言うの！！！！》
全ての声を跳ね返す、1人の幼女の声が響き渡った。そしてカメラがその幼女を映す。
「壊理ちゃん」
壊理《お姉さんはね、あの爆発が起きたときもすぐみんなのこと助けてくれた！私も何度も助けてもらったよ！私がさみしい時もずっと笑顔で側にいてくれたっ、》
黒鉄“はじめまして、壊理ちゃん。私は黒鉄A。アインって名前でヒーローしてるの。”
黒鉄“壊理〜！ハムタマゴサンド持ってきた！！”
黒鉄“大丈夫、壊理が寝るまでここにいるよ”
壊理《お姉さんはね楽しいことがあったらキラキラした顔で笑うし、足の小指をぶつけたら“うぉぉお”って叫ぶぐらい痛くなるし、怪我をしたら血が出るの！！！それから、それから、、、》
壊理ちゃんの震える手にもう一つ小さな手が重なる。
花怜《すごく優しいんだよ》
壊理《！！》
純粋な目をした2人の少女の目に、全国の視線が集まった。
花怜《私がコケてみんなとはぐれた時、優しく起こしてくれたよ。変装してたのに、私に顔が見えるように帽子とマスクを取って、楽しくお話してくれたの。一緒にママと壊理ちゃんを探してくれたの。私お姉さん大好きになっちゃった！！》
壊理《私もお姉さん大好きだよ！！》
そんな二人に口を閉ざす大人たち。少女たちの叫びが、大人たちの心に響いた。
山田「壊理ちゃん、大きくなったなぁ」
「ああ。ほんとに、素敵な大人になるだろう」
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作者名：やゆよ | 作成日時：2024年1月26日 15時
