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相澤side
車に乗り込み、空港に向かっている間も特に会話が途切れなかったわけではない。
だが、少し表情が暗いように見えた。Aも、、ミラーに映る俺も。
夕日が差す車内は、どこかしんみりとさせた。
空港 ロビー
「忘れ物はないな」
黒鉄「大丈夫！2日間ありがとね！すごく楽しかった！！」
「…」
Aが作り笑いをしていることは分かりきっている。そして今も、俺にそれを悟られんと帽子の鍔を下ろし、顔を隠していた。
そこで俺は例の贈り物をした。
黒鉄「ティーカップ？」
「前に言ってただろ、ハーブティーとか紅茶よく飲むようになったって」
味覚がなくなってからは、香りで楽しめるお茶のほうが好きだって。
黒鉄「ありがとうっ」
「どういたしまして」
あと1年はお前が辛い時、俺はそばに居てやれない。どれだけ苦しくても、背中を擦ってやることもできない。
だから、落ち着ける時にこのカップを使って思い出して欲しい。俺はそばにいる、と。
…だから、今だけは我慢しなくていいんだぞ。“寂しい”のを我慢しなくていいんだぞ。
Aは俯いたまま話しだした
黒鉄「…さみしいね」
相澤「…」
ああ、すごく寂しいよ。どれだけ賑やかなやつが周りにいても、毎度思う。“ここにAがいればな”と。
黒鉄「あと1年耐えたら、またどこか出かけたり、一緒に居られるよね」
その言葉が、この1年どれだけ心細かったのか物語っている気がした。俺が思う以上に、1人は辛いのかもしれない。
「ああ」
Aは勢いよく顔を上げてこう言った
黒鉄「…頑張って耐えるよっ！！」
「！！！」
そんな顔をさせるために渡したんじゃないっ、
俺はAの頬に手を伸ばし、そして、
黒鉄「んっっ、！！！」
キスをした。
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アユ(プロフ) - やゆよさん» 更新楽しみに待ってますね ！！！！！ (1月12日 8時) (
レス) @page25 id: 313b171b77 (このIDを非表示/違反報告)
やゆよ(プロフ) - アユさん» アユさん！前編に引き続きコメントありがとうございます！！面白い作品を届けられるよう頑張ります！ (1月11日 17時) (レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - 続編有難うございます ！！ (1月11日 8時) (レス) id: 313b171b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆよ | 作成日時：2023年12月27日 21時
