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黒鉄side
空港 ロビー
建物の側面の大きな窓から、茜色の陽が差す
相澤「忘れ物はないな」
「うん。荷物は先に送ってくれてるし、自分で持って行くのは今日買ったプルーングッズだけだよ」
搭乗口に行くまであと、、20分ぐらいかな…
「…2日間ありがとね！すごく楽しかった！！、笑」
上手に笑えているだろうか
1年経てばまた会える、一生の別れじゃないんだからまた会える、、、、
だから寂しい顔で“またね”はしたくない
私は帽子の鍔をクッと下げ、消太に今の顔を見られないように隠した
相澤「…A」
「ん？」
相澤「忘れ物だ」
消太はそう言って私の手を取り、10センチ四方の箱を置いた
少し重量感がある。なんだろう？？
私はその箱に釘付けになった
「これは？」
相澤「開けてみろ」
私は言われたとおりに開けて、それを取り出してみると、、
「ティーカップ？？」
白を基調とし赤い花をなぞらえた、かわいくもお洒落なカップだ。
相澤「前に言ってただろ、酒よりもハーブティーとか紅茶を飲むようになったって」
「あっ、、、」
それ、だいぶ前の話じゃん
全面戦争より少し前だから、1年以上前にした話、雄英の寮で二人で夜ふかしした日の話…
[乾杯しよ！乾杯！ほらビール開けて！]
相澤[お前は飲まないのか？]
[今の私には匂いを楽しめるハーブティーの方が好き！]
覚えてたんだ…
ティーカップというチョイスには色々な理由が隠れていそうで、心が温かくなる
「ありがとうっ」
私はそのプレゼントを胸に当て、消太へにこりと笑った
相澤「どういたしまして」
このとき、消太の視線や口角、表情、すべてが優しくて、
私を大事にしてくれてるんだって伝わってきて、
余計に別れるのが辛くなった
まだここに居たい
どんどんそんな気持ちが積もっていき、私は再び下を向いてしまう
「…さみしいね」
相澤「…」
「あと1年耐えたら、またどこか出かけたり、一緒に居られるよね」
相澤「ああ」
私は涙を流さないように必死に笑った
「…頑張って耐えるよっ！！」
「へっ、」
その瞬間、突風が吹くような感覚がした。でも実際は流れるように消太の右手が私の頬を包み、
「んっ、！！！」
2人の唇が重なった
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アユ(プロフ) - やゆよさん» 更新楽しみに待ってますね ！！！！！ (1月12日 8時) (
レス) @page25 id: 313b171b77 (このIDを非表示/違反報告)
やゆよ(プロフ) - アユさん» アユさん！前編に引き続きコメントありがとうございます！！面白い作品を届けられるよう頑張ります！ (1月11日 17時) (レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - 続編有難うございます ！！ (1月11日 8時) (レス) id: 313b171b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆよ | 作成日時：2023年12月27日 21時
