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黒鉄side
それから約2週間
私は病院に通いつつヒーロー活動を続けていた
だが、、
「味がしない」モグモグ
何を食べても味がしない
味覚が狂った
「体が重い…」
なかなか疲れが取れず、倦怠感に苛まされる
私の前には、無数の薬だけ
「1,2,3,4…全部で10種類ぐらいか」
色も様々だ。
黄、白、薄いピンク、
粉、錠剤、カプセル、液体、吸入器
ありとあらゆる種類の薬を飲んでいる
これを毎食後、、
「ご飯より薬の印象のほうが強いわ」
おかげさまで相澤たちとの食事は断るようになってしまった
「最後に行ったのいつだっけな…」
ホークスと決めたカメラのことは、朝と夜、毎日確認しているが今のところ問題はない
薬、効いてるのかな…
効いてなかったら溜まったもんじゃないけどね
公安には病院に行った次の日に報告した。
塚内「…なるほど」
「ご迷惑おかけします」
塚内「いやいや、病院にはちゃんと行っているのだろう？」
「はい…」
塚内「この事はすべて報告して良いんだね？」
「もちろんです。一応まとめてきました」
私は書類の入った封筒を渡す
「“アイン”の時の記録です。記憶にある限りの情報、いつ、どこで、何をしたのか書き出しました。私が今後どうするつもりなのかもまとめています。」
塚内「預かるよ。…ヒーローは続けないのかい？」
「はい」
塚内「…」
「ですが、あと少しだけヒーローを続けます。ホークスと約束したんで」
塚内「まさか、知ってるのか！？」
「本人に聞いたわけじゃないです。でも、そういうことだろうなって。少なくとも会長さんは既に私のことも知っているでしょう」
塚内「…」
「その様子だと塚内さんもしってたみたいですね、笑」
塚内「…軽くは聞いている」
「じゃあこれ以上の説明はいらないかと」
私は席から立った
塚内「待ってくれ」
「ここに長居してあなたを傷つけてしまったら、私は本当にヒーローじゃなくなってしまう…」
塚内「っ、」
「私はできるだけ人との接触を避けます。お時間を取っていただきありがとうございました。では。」
私はその場を後にした
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作者名：やゆよ | 作成日時：2023年10月15日 18時
