鉄の抹消Ⅲ【ヒロアカ】 (ページ38)

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相澤side

俺はテレビで九州の映像を見ていた

テレビ「…いち早く応戦したエンデヴァーは負傷。この光景、嫌でも思い出される3ヶ月前の神野の悪夢っ、」

「なっ、、」

俺は轟に知らせるべく、生徒寮へ向かう

　
「轟！」

生徒たちはすでにテレビを付け、その中継を見ていた

「もう見てたか、」

テレビ「ご覧ください！！」

テレビの画面がエンデヴァーと違うところを映しだした

テレビ「アインです！アインが一人で多数の“黒い”脳無と戦っています！！」
　

麗日「一人でっ？！」

蛙吹「無茶だわっ！！」

瀬呂「相澤先生っ」

「っ、」

やっぱりそこにいるのか
　

―ビルボードチャート終了後の夜―

電話

黒鉄「ごめん、ご飯いけなくなった」

山田「まじかよ！！」

黒鉄「ホークスからチームアップの要請あってね、行くことにしたの」

「まぁ、仕方ねぇな」

黒鉄「帰ってきたら行こーね！！笑」

―現在―

テレビ「情報によりますとエンデヴァーが戦っている脳無ほどの力はないとのことですが…」

緑谷「数が多すぎる…」

テレビ「上空から見ているだけでも、20ほど観測されています。更にアインはこの以前にも避難のために膨大な鉄を上空に張り巡らせ、白い脳無とも対峙していました。アインの体力的心配が残ります…」

テレビは再びエンデヴァーに着目した

少年「今、俺等のために体張っとる男は誰や！見ろや！！！！」

リポーター「エ、エンデヴァーが、戦っています。身を捩り、あがきながら、戦っています！」

轟「くっ…親父。見てるぞ、見てるぞっ！！」

エンデヴァー「プルスウルトラ、プロミネンスバーン!!」

誰もがその光景に釘付けになった

リポーター「エンデヴァー、スタンディング！！勝利の、いえ、始まりのスタンディングです！！」

轟「ふぅ……」

轟はしゃがみこんだ

「大丈夫か…」

轟「はい…、」

リポーター「え！ほんとに？！！」

俺たちはまたテレビをみる

リポーター「朗報です！先ほどまで脳無と戦闘していたアインを筆頭とする他のヒーローも戦いを終えたようです！ヒーローの勝利です！！」

誰もが仲間と安堵し、テレビから目を離したその瞬間のことだ

黒鉄「ヒヒッ笑笑」

「っ、、」ゾワッ

一瞬だけ写ったアインの後ろ姿は

緑谷「先生？」

狂気そのものだった