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黒鉄side
11月下旬
壊理の引取先が決まった
今日は退院日であり、その取引先へ移動する日でもある。
私は見送りに来ていた
「雄英行っても元気でね」
壊理「うん…」
下を向いていて中々交わらない視線
「大丈夫！何も心配はいらない！いっぱい笑って、泣いて、色んな事経験しな」
壊理「…お姉さんは？お姉さんにはもう会えないの？」
潤んだ瞳で私を見つめてくる
私は壊理の顔を両手で包み、笑った
「また会えるよ！！」
壊理「約束だよ、？」
「もちろん」
私は壊理と小指を絡めた
壊理が通形君と最後の荷物をまとめている間に私は相澤の所へ行った
「頼んだよ、相澤」
相澤「ああ」
すごく真っ直ぐな目で言うんだから笑
ほんとに、頼りになる男になったよ
「淋しいな〜、気軽に会えないじゃん」
相澤「いつでも会いに来たらいい」
「そんなにバンバン外部の人入れちゃ駄目でしょ、笑」
相澤「まあな、」
「壊理の服、頼むから考えてね。あの化け物セーターだめだから」
相澤「猫だ」
あれは、、猫、、なのか？！
「服のセンスは相変わらずだね笑」
相澤「にしても、お前なら自分で引き取るとか言い出すと思ったんだけどな」
「え？」
相澤「それぐらいの経済力もあるし、何より、一番気にしてただろ、壊理ちゃんのこと。」
「ははは笑、それはないよ。」
相澤「ん…」
「私が引き取れば、また1人にしちゃう。そんな悲しい思いしてほしくない。…壊理にはたくさんの仲間が必要なんだよ。頼っても大丈夫な人、話せる人、色んな人を見て出会って、仲間と共に生きてほしい」
相澤「…経験論か」
「うん。周りの視線なんてまだ気にしなくていい。そのうち知っていけば良い。」
「私の側は、安全じゃないしね」ボソッ
相澤「なにか言ったか？」
「なんでもないよ！」
そうして、壊理、通形君、相澤は3人で雄英に向かった。
壊理の個性の源である角が少しずつだが大きくなってきており、まだ個性の制御もままならないから、雄英で引き取ることが決定したんだ
実はそうなってくれると一番だなと思ってたからすごく嬉しい。
だって頼りになるでしょ？
生徒も、山田も、相澤も。
ん、？
私の過去の話が気になる？
ただ親に捨てられ孤児院で育ってきただけ
それ以上でも、それ以下でもないよ
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作者名：やゆよ | 作成日時：2023年10月15日 18時
