鉄の抹消Ⅲ【ヒロアカ】 (ページ27)

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相澤side

黒鉄「ちょっとだけ、私の趣味に付き合ってよ」

いきなり髪の毛を触られて心臓が大きく脈打つ

細くて長いその指は、ヒーローとしての商売道具のため少し硬い

俺に触れているという感覚が鼓動を激しくする

この拍動がAに伝わってしまいそうだと思った

だが当の本人は全く喋らない
　

こいつは何も思わないのか、、？

すると生徒たちが目を輝かせながら俺達を見ているのに気付いた

上鳴「アイン、めっちゃ優しい顔してるんだけど」コソコソ

瀬呂「これ完全にそういうことじゃね？」コソコソ

髪を触りながら笑っている？

まさか、な、、

Aの手が止まった

「できたか」

黒鉄「うん、できた。ただハーフアップのお団子しただけだけど」

俺は立ち上がってAの方へ体をひねる

「何か変わったか、？」

黒鉄「…」

「A？」

Aはポカンと口を開けて俺を見ていた

「変か、？」

黒鉄「ううん、めちゃくちゃ良い。普段の感じも相澤らしくて好きなんだけど、こういうのもかっこいい」
　

そして俺はあることに気づく

「耳、赤いぞ」

Aはとっさに耳を手で覆った

黒鉄「…っ相澤だって赤いし！！」

俺も？？

耳に触れてみると、確かに少し熱を持っている気がした

黒鉄「…この前の会見の時、髪の毛まとめてる相澤見て絶対似合うと思ったから、、」

「！！」

黒鉄「じゃ！ケーキの準備してくる！！」

Aは顔を真赤にしてキッチンに走って行っしまった

すると順番が来たかのように山田が俺の所にきて耳打ちする

山田「どーだ？愛しの人からの誕生日プレゼントは」コソコソ

「黙ってろ」

山田「つめてーな！！今まで二人の世界にしてやってたんだからちょっとぐらいいいじゃんかよ！！」

「うるさい」

耳郎「思ったんだけどさ、アインめちゃくちゃセンス良いね…」

緑谷「うんうん！！」

轟「別人みてぇだ」

上鳴「言いすぎだろ？！笑」