鉄の抹消Ⅲ【ヒロアカ】 (ページ13)

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黒鉄side

「あ〜、たのしかった」

相澤「学生よりもはしゃいでたからな」
　

「校内周回だよ！…って、もう終わっちゃったけどね」

山田「また来年が楽しみだぜ！！」

「…だね」

私はオレンジ色の空を見上げる

久しぶりに雄英で三人で遊んで、大切な人たちとも出会えた

最高の思い出だ

でももう、幸せな時間は終わり

これでさいご、、

ガバッ

「！！」

山田「来年も3人で回るぞ」

　
山田は私に肩を組んできた
　

「やまだ…」

相澤「不本意ながら、お前らと過ごす時間は存外悪くないんでな」

「あいざわ…」

私は二人の間に挟まれる形になった

山田「なあA」

「…」

山田「なにを考えてるかは知らねぇが、頼れよ」

「っ！」

相澤「話聞いてやるって言ったろ、だから、、そんな顔するな」

「うっ、うう(泣)」

私の目はいつの間にか涙で溢れていた

山田「俺等はいつでもお前の味方だ」

　
相澤「白雲も、山田も、俺も、Aを独りにはしない。」

「ッありっ、、がとっ、(泣)」

山田「泣くな泣くな！お前に涙は似合わねーよ。16年間もAの顔を見てきたんだ、間違いねぇ！」

「う゛ん゙(泣)」

山田「だから泣くなって！」

山田は空いている手で私の頭をワシャワシャと撫でた

相澤「A」

私は未だ涙の止まらない顔で相澤を見る

相澤「また3人で飯でも食べに行くぞ、仕方ないから1度ぐらい奢ってやる」

山田「聞いたか！！奢ってくれるってよ！！何行く？回らない寿司でもいくか？！」

「グスッ、そうだねっ、、せっかく、だしっ、旅行行って、奢らせよっ」

山田「名案だ！」

相澤「値段が桁違いじゃねぇか」

山田「旅行か〜、いいな、行ってみてぇ」

「白雲も、連れて行ってあげなきゃね、」

山田「そうだな！！でけー写真持っていこーぜ！！」

相澤「デカくなくてもいいだろ」

「ははっ笑、ありがとう、2人共」

山田・相澤「おう」