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黒鉄side
壊理「甘い匂いっ」クンクン
「あ、、クレープかも」
私は手に持っていたクレープを見せた
壊理「クレープ？」
「モチモチで甘いの」
壊理「甘いの！」
通形「壊理ちゃんも食べる？」
壊理「うん！」
やりたいことも、言えるようになったんだ…
通形「じゃあ、俺たち行きますね」
相澤「ああ、また後でな」
通形「はい！失礼します」
壊理「ば、ばいばい」
「またね」
私は２人に手を振った
「…ねぇ、壊理が笑ったのってやっぱりＡ組の出し物見てから？」
相澤「そうだ。アイツラのライブ中も、いい笑顔だったぞ」
「そっか…」
私は大きく息を吐きながらまたしゃがみ込む
「よかった…本当によかった」
顔の前に両手の指を合わせ、目を閉じ心の底から安堵していた
ようやく、ただの子どもになれたんだ…
相澤「Aのおかげだよ」
「！！」
私が目を開けると、目の前に相澤の顔があった
相澤「お前が頑張ってくれたからだ」
「っ、、」
相澤「お前が頑張ったから、壊理ちゃんは“楽しい”を知った。それを生徒たちが引き出したから、俺たちは壊理ちゃんの笑った顔を見ることが出来た」
「相澤っ、」
相澤「ありがとう、A」
「うんっ」
この空間は私と相澤の二人きりのように感じて、どこかキラキラしているようだった
山田「あのー」ヌン
黒鉄・相澤 “ビクッ！！”
山田「こんな道中で、いちゃつかないで頂いてもいいですか」
「い、いちゃついてない！！」
私は慌てて立ち上がる
相澤「…何のようだ」
続いて相澤もゆっくりと立ち上がった
山田「俺も仕事の時間終わったから、遊びに行こーかなーって思ったらしゃがみ込んでる30の男女が一組」
「言い方！！」
相澤「はあ…」
山田「いいじゃんかー、俺も混ぜてくれよ！」
「そういえば久しぶりじゃない？3人揃うの」
相澤「だな」
山田「よーし、心霊迷宮いこーぜ」
「もうそれはやだ！！」
相澤「行くか」
「嫌だ！！」
山田「まあまあ、そう言わずに、」ガシッ
相澤「行くぞ」ガシッ
私は両脇を２人にホールドされる
「お前ら嫌いだァァァァ」
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作者名：やゆよ | 作成日時：2023年10月15日 18時
