鉄の抹消 Ⅱ【ヒロアカ】 (ページ37)

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ホークスside

今回のテレビ収録、俺の目的はアインとの接触だった。

事前調査はばっちり。

彼女の生い立ちから、今までの経歴、全て頭に入っている。

一週間ほど前、公安の会長に呼び出されて伝えられた

「アインを調べろ？アインって、あのアインですよね？」

会長「ええ、そうよ。」

「なぜ彼女を？彼女は人々からの信頼も厚く、評判がいい」

会長「1つ目の理由は、AFOとの関係よ。神野の時、AFOは妙にアインに執着していたわ」

そこは俺も気になっていた

本人は心当たりがないようだが、敵はアインに何かを望んでいる様子だったらしい

会長「2つ目は、事実かどうかはわからない。」

「事実かわからない？」

会長「…部下から報告があった。先月のファミレス立てこもり事件の黒幕とされた男が事情聴取で“アインに殺されかけた”と言い続けてるそうよ」

「アインが殺しを…」

会長「ナイフを顔の真横に刺したらしいわ。それに彼女、誰かと喋っていたみたい。その場にはあの2人しかいなかったはずなのにね」

「幻聴…？」

会長「監視カメラもなくその場にいたものにしか分からない。そこで貴方の出番よ、アインを調べなさい。」

この会長の言い方を変えれば、

“排除すべき人間か確かめろ”

ということ。

　
「わかりました」

裏で賄賂や悪事を働く政治家やヒーローはいないわけではない

その度に俺が呼び出されるのだから…