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翌朝、起床時間前に起き慣れた私の体は起床時間の30分前に目が覚めた。泥だらけのまま朝食を食べに行くわけにもいかないので、部屋に戻って風呂にろうと思ったのだが、視線の先にあるのは一つのプランター。
体力切れ寸前に作ったユーカリだ。ここしばらくユーカリのことばかりを考えていたからか、妙に惹かれる。
“再生”を持つ可能性は低いが、プランターから取り出し軽く土を払ってポケットに仕舞った。
『お守りや』
作戦開始時刻。
群訝山荘にある“超常解放戦線”のアジトにヒーロー達は乗り込んだ。医療テントに怪我人が来るのはもう少し先になるが、こちらも準備は万端。
大量の医療器具と同じぐらいの品揃えであるのは食用の葛の花と葛の花のお茶、その他葛を使った製品諸々。ユーカリは全てセントラル病院に送られたそうだ。
開始から10分。まだ怪我人は来ない。だがそれは“怪我をした人が居ない”のではなく、怪我をしても戦い続けているということ。ここからできることは無線を聞き、無事を祈ることだけだった。
作戦開始から20分を超えると、少しずつだか怪我で離脱してきたヒーロー達がやって来る。
「ゔぅ゙」
「痛い゙っ」
うめき声や、痛みを堪える声が響き始める。だが中には、山荘に戻ろうとするヒーローも居た。
「血だけ止めてくれっ、すぐ戻らねぇとっ」
『死にたくないなら血だけじゃ駄目です！ これ食べてください、軽い怪我ならすぐ治りますからっ！』
私が一人のヒーローを診ていると後ろから
「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ゙、俺の腕がっ゙」
「この怪我は葛の花だけじゃ治せないっ」
「セントラル病院にっ！」
ついにこの医療テントも徐々に戦場になりつつあった。
『お茶、飲めますかっ！』
『大丈夫ですよー、今ドクターが診てくれてますからねー！！』
『ちょ、ちょっと！まだ傷口塞がってないんだから動かないでください！！！』
『花の補充しておきましたっ！』
『すぐに痛みは引きますから、あと少しだけ耐えてください！』
必死だった。
何度も苦しむ声を聞いた。
何度も汗を拭った。
あまりの過酷さに、何度も泣きそうになった。
それでも私は花と共に必死に戦場を駆けた。
「すみません！誰か手の空いている人は居ませんかっ、ホークスがっ！！！！」
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やゆよ(プロフ) - あわさん» あ、あわさん？！！大好きな作者様からコメント頂けてとても嬉しいです！“雄英のユーレイ”大好きです！！ありがとうございます！！ (3月29日 21時) (
レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - ああもうほんっとに！！高評価一回じゃ押し足りない！！ (3月29日 21時) (レス) @page47 id: 62a4013b15 (このIDを非表示/違反報告)
やゆよ(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます！全力で頑張ります💪 (3月24日 21時) (レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - めっちゃ面白いです（ ; ; ）投稿頑張ってください (3月24日 20時) (レス) @page23 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆよ | 作成日時：2024年3月17日 9時
