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施設に到着すれば、これからの生活の仕方と今回の経緯を知らされた。
『4月に全国規模の暴動？？』
「はい。その暴動が行われる一ヶ月前の3月、ヒーローを総動員して叩きます。死傷者も多く出るでしょう。貴方には、ヒーロー達の怪我を治すための花を育てていただきたいのです。」
『期日は…』
「作戦が行われる前日まで。…本来なら無理をしない程度にお願いするのですが、今回ばかりはそうもいきません。我々もできる限りサポートさせて頂きますので死なない程度に、全速力でお願いします。」
この人は目良さん、という人らしい。
目良さんは言葉がうまい。私に事の重大さをはっきりと感情に乗せて教えてくれた。
私の“花言葉”は季節も栽培難易度も関係なしに花を育てられるが、花の生命力を促進するためにはの己の体力を要する。つまり体力が切れるまで、または体力が戻り次第、死なない程度に全速力で栽培する必要がある。
“国のため”
そんな事言われてもテロの実感も湧かないし、そんな抽象的なものには頑張れない。
ただ、目良さんの表情を通り越した先に“あの人”の背中が見えた。
『…やりましょう。サポートお願いします。』
「もちろんです」
ここからはひたすら種を植える毎日が続いた。
もはやプランターなど使わない。浅いプールのようなところに運んでもらった土を私が敷き詰め、用意してもらった種を撒き、ホースで水をやる。ここまでが私の個性発動条件なので、花を摘むのは他の人に任せた。
その間に、会長から頼まれたユーカリの栽培に挑戦。もう今は作り慣れたが、“治癒の力を持つ葛の花”を咲かせるのにも最初はかなりの訓練を強いられたものだ。
“再生”のユーカリの栽培に成功したことがないわけではない。だが、ユーカリの栽培はできても、“再生の意味を持つユーカリ”の栽培の打率は一割ほど。
土の硬さや栄養、個性の加減などでも結果は左右する。
簡単に言えば、“花言葉”を持つ植物の栽培は言葉の持つ力が大きいほど難しい、ということだ。
真冬の中、真夏に畑仕事をしているように汗をかき、土で服を汚す日中。研究者とともにユーカリの研究を進める夜。
体力が個性の基本なので夜ふかしはできない。
私はずっと時間に追われていた。
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やゆよ(プロフ) - あわさん» あ、あわさん？！！大好きな作者様からコメント頂けてとても嬉しいです！“雄英のユーレイ”大好きです！！ありがとうございます！！ (3月29日 21時) (
レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - ああもうほんっとに！！高評価一回じゃ押し足りない！！ (3月29日 21時) (レス) @page47 id: 62a4013b15 (このIDを非表示/違反報告)
やゆよ(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます！全力で頑張ります💪 (3月24日 21時) (レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - めっちゃ面白いです（ ; ; ）投稿頑張ってください (3月24日 20時) (レス) @page23 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆよ | 作成日時：2024年3月17日 9時
