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何度もお茶が喉を通る音が聞こえた。こんなところでこの称号を使うのは勿体無いが、さすがNo.1。1リットルを1分も経たずに完飲。
『本日分はこれで終わりです。退院されたらすぐ拠点へ戻られますか？』
「あぁ。」
『分かりました。では、帰る時に一度花屋に寄ってください。追加分のお茶を用意しておきます。』
水筒の蓋をキュッキュッと回して閉めていると、エンデヴァーは“お前は何者だ”と問うた。
『ヒーロー公安委員会の協力者、というやつです』
「協力者？」
『はい、私の父は元ヒーローなんです。そこから色々情報が回ったみたいで、私が成人したと同時に公安から協力を持ちかけられました。要請した時に葛の花を作ってくれと。』
「…なぜ、協力したんだ？」
理由なんて考えればいくらでもある。でも、何故かこのとき、言葉が喉につっかえた。ゴクリと一度唾液を飲み込み、軽く深呼吸をしてから口を開く
『…会いたか人がおる』
敬語を崩し、博多弁で本音を語るとエンデヴァーは大きく目を見開いた。
『…なんて、冗談ですよ！私の力で死ぬ人が減るのなら、傷つく人を治せるならいくらでも手を貸します』
ごまかすかのように笑った私は、“店があるから”と、病室を出ようと扉に手を掛けた。
だが扉を開いた私の目の前には、大きな壁が立ちはだかる。それが人であることに理解するのはそう時間はかからない。だが、この気配に、匂いに、覚えがあった。
いきなりドクドクと波打つテンポが早くなる心臓、全細胞がそうだと叫んでいる。恐る恐る顔を上げて目の前の人物の顔を確認した。
視線が交わり、ヒュッと息を呑む。
まさかこんなところで、交わるなんて
さっきまで胸から響いていた心臓の音はもう聞こえない。時間が止まったかのような感覚に陥り、ゆっくりと、一つ一つ目の前の人物の情報を入れていく。
黄色の花ほど鮮やかではない黄土色の髪と瞳。枝分かれしているような特徴的な眉の形。ちょんちょんと生えた髭。
子供の頃より大きくなった彼を間近で見て感じる懐かしさと高揚感。
けいちゃん…
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やゆよ(プロフ) - あわさん» あ、あわさん？！！大好きな作者様からコメント頂けてとても嬉しいです！“雄英のユーレイ”大好きです！！ありがとうございます！！ (3月29日 21時) (
レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - ああもうほんっとに！！高評価一回じゃ押し足りない！！ (3月29日 21時) (レス) @page47 id: 62a4013b15 (このIDを非表示/違反報告)
やゆよ(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます！全力で頑張ります💪 (3月24日 21時) (レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - めっちゃ面白いです（ ; ; ）投稿頑張ってください (3月24日 20時) (レス) @page23 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆよ | 作成日時：2024年3月17日 9時
