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私達はエレベーターに乗り込んだ。ガラス張りのこのビルから見る景色は夕暮れ時ということも相まってなかなかなもの。
エレベーターがボタン通りの階に着くと、使われていない会議室へ案内された。
そこには一人の男のもとに上司に渡すのであろう色紙やプレゼントが集められている。
「お！花来たか！」
「来たか！じゃないですよっ、センパイっ！ほんとギリギリでしたからね！ひまわりさんとこのお花屋さんなかったら絶対無理でした！！」
「最初からこいつンとこの花屋行けつったろ？なぁ、A」
「え？？」
『会社ん名前見て薄々感づいてたけど、おかげさまで朝から休まず働きっぱなしばい』
このセンパイと呼ばれる男、私の友達…いわゆる“元カレ”という奴である。
「お前んところはこん街一番の花屋やけんな！」
ガハハと笑うこの元カレは私を褒めているのかそれとも嫌味か。
「まっ、来てくれてちょうど良かったわ！これから上司に渡すっちゃけど動画撮ってくれん？お客さんからんお願いっ」
『…分かった』
「さんきゅー！」
調子のいいやつだが悪いやつではない。高校時代は彼の無邪気な笑顔に騙されたものだ。
そんなこんなで私は祝う場にも同席することになった。できるだけ皆が映るよう部屋の端に立ち、カメラを向ける。
赤い花束や赤いちゃんちゃんこを着せられる還暦を迎えた上司とそれを祝う職場の仲間。画面を通して見る皆の顔はとてもいい顔をしていた。
「ありがとう！まだまだバリバリ働くけんこれからもよろしゅう頼むわ！」
「おめでとーございまーす！！」
一通り祝い終わると、私は元カレにスマホを返した。
「急に悪かったな、ありがとう」
『お客様は神様なんで？』
「思うたっちゃなかこと言うなや」
『よう分かっとーね、じゃ私帰るから』
パリーン
私がオフィスから出ようとしたとき、ガラスが割れたような音がした。
『何か聞こえんやった？』
「外からだな」
そう言って私達がガラス張りの窓から外の様子を覗いた瞬間、とてつもない衝撃と轟音が建物に響き渡る。突然のことに驚き、ぎゅっと目を瞑った。近くのものにしがみついて揺れを凌ぐことでやっとのことだった。
揺れが収まり、ゆっくりと目を開けると妙に眩しい。視線をそっと上に上げると、
『な、、なに？？』
何故か天井が無くなり、西陽が私達を照らしていた。
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やゆよ(プロフ) - あわさん» あ、あわさん？！！大好きな作者様からコメント頂けてとても嬉しいです！“雄英のユーレイ”大好きです！！ありがとうございます！！ (3月29日 21時) (
レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - ああもうほんっとに！！高評価一回じゃ押し足りない！！ (3月29日 21時) (レス) @page47 id: 62a4013b15 (このIDを非表示/違反報告)
やゆよ(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます！全力で頑張ります💪 (3月24日 21時) (レス) id: 1a6e7a7e08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - めっちゃ面白いです（ ; ; ）投稿頑張ってください (3月24日 20時) (レス) @page23 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やゆよ | 作成日時：2024年3月17日 9時
