表の俺と裏の君。【ホークス】 (ページ33)

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番外編終ページ33

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荼毘を動揺させるような情報は私は知らない、むしろ彼を動揺させる情報なんて存在しないかもしれない

でも彼が何をしようとしているのか、ずっと見ていたから予想はついた。

動揺を誘えなくても、意識の矢印を変えることはできる。

『お父さんのことは好き？』

私がそう言うと案の定、荼毘は私に矛先を変向けた。私はツクヨミに合図を出し、荼毘の動きを封じる。

そしてホークスはツクヨミに抱かれて空を飛んだ

『やばっ、ホークスが抱かれて飛ぶのダサいわ』

荼毘「自分が焼かれてるのに人の心配か、ミスリー？」

『…そうね、口調も迷子。ぜーんぜん頭も働かへんわ笑』

荼毘「狂ってんな、お前も」

『アンタみたいにファザコンじゃないね。あーでも、アンタが唯一見せたエンデヴァーへの執着でアンタの正体がわかった。分かったからってどうもならんけど、教えてくれてありがとーな？』

荼毘「…礼はいらねーよ。だが言っておく、俺はお前のこと嫌いだ」

『あら、私は嫌いじゃなかったわよ？可哀想で可哀想で仕方ない、轟燈矢くん？』

荼毘「…じゃあな」

私は荼毘に燃やされた。

『そこで大人しく燃やされるふりをして無事、霧になって逃げおおせたというわけです』

「いや、右手も左足も無事じゃないし。というかなんであの場面で荼毘を挑発するような言い方しちゃうの。あと、Aちゃんから聞いたこと無いような言葉遣いが聞こえてきたけど大丈夫そ？」

『問題ありません。…さっ、今日は田起こしです。頑張りましょう』

「切り替えはやっ…でも、どうして米づくり？」

『一度やってみたかったんです。私達はまだ20代、色々なことをチャレンジしてもジジババになるまで時間はあります』

「うん、なるほどね…？？」

『ほら見に行きましょう、お米の世界を』

「ハイハイ笑、付いていきますよ」

『何言ってるんです？私この手足になってまだ力仕事慣れてないんで鷹見さんががんばってください』

「嘘っ？！！」

“表の貴方と裏の私。”

表裏一体とかくっさいことホークスは言うてたけど、私は表も裏も正直どうでもいいねん

私の居場所はここや

凸凹フレンズみたいな感じやけどそれでもまぁ、いいやろ？

全部共感できんくても、分かり合えんくてもそれでいいやん？

私、割とこの人の隣好きみたいやねん

やからさ、、、

『あの時助けてくれてほんまにありがと、姉さん』ボソッ