表の俺と裏の君。【ホークス】 (ページ32)

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そして、姉さんが死んだ。私の守りたかったものが一つ減った。

でもズタズタになったはずの私の心は、もう一つの守りたいものを守る為に、その“守りたかった”人の死さえ利用した。

“ヴィラン連合のマグネの影に隠れているミスリー”から、“ヴィラン連合のミスリー”としてキャラと地位を確立。

ヴィラン連合は、悪いやつばかりじゃなかった。皆と本音で話したこともある。抱き合ったことだってある。そして気付いた、トガちゃん達の心は歪んでいるけど、澄んでいてキレイだということに。

でも、私が彼女らに罪悪感を抱くことは微塵もなかった。

自分を正当化し、人を思わない冷たい人間。

私の心は皆と違って腐りきっていた。

“クズ”

きっと私を一言で表すとこの言葉が似合うだろう。

だが、それが何だと言うんだ。

私は守りたい人を守る。

「…これもエゴだな」

私の呟きは闇夜に消えた

そして、例の掃討作戦。

私はあくまでもホークスのサポート。公安と情報をやり取りすることはなかったためヒーローの作戦を知らず、作戦実行時は地下に居た。

同じ地下にはリ・デストロとトランペット。私は2人の制圧よりホークスのことで頭がいっぱいだった。

そこへホークスが受け入れたインターン生、ツクヨミが地下の封鎖を阻止しようとしたリ・デストロを押し込める。地上への唯一の扉はダークシャドウにより封じられた。

私は霧になり間一髪で脱出、ツクヨミが地下に繋がる通路から出る直前に声をかけた。

『ツクヨミ！！ホークスを助けたい、力を貸してっ！！』

彼は突然現れた私に驚き、ヴィランの一味であると警戒していた。

『お願いっ、あの人は、、あの人だけは失えないの！！！』

常闇「…」

私はツクヨミと共にホークスの下へ向かった。ホークスがマークしていたのは分倍河原、どうせ“超常解放のおさらい”とでも言って呼び出すだろう。

位置は予測できる

私は彼の元へ走った。だが私の予測した先に、青い炎が燃え盛る。

常闇「あれはっ！！」

『荼毘っ』

あそこにホークスが居ることに確証を持てた。

だがアイツが居るなら簡単にはいかない。

炎は、、私達の敵だ

『ツクヨミ！私が合図したらホークス連れて逃げて！！いい？それまでは絶対に待機！！』

私はツクヨミを置いて先を走った。