表の俺と裏の君。【ホークス】 (ページ18)

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「あつ……」

暖房が効きすぎだろ…

「？！！」

俺が目を覚ましたのはベットの上。慌てて体を起こしてみると下着姿で扉を小さく開け、誰かと話しているAちゃんが居た

『今からいいとこなんだけど』

荼毘「関係ねぇ、遊びは終いだ。とっとと服着て出てこい」

『融通が効かないわね、はぁ。分かったあと十分だけ待って』

荼毘「会議室集合な」

『はいはい』

荼毘が去ったようで静かに扉が閉まる。そしてAちゃんはゆっくりと振り返った

『あら、起きちゃったのね』

再び妖艶に笑うAちゃん。さっき少しだけ俺の知ってるAちゃんに戻ったのが幻だったのか疑いたくなる

『本当はもっと遊びたかったんだけど荼毘に見つかっちゃったから行くわ、』

そして彼女は淡々と服を着始めた

『ここで見たこと、聞いたこと行われたことは全てナイショ。皆がうるさいかもしれないけどテキトーに話を合わせてね。それと5分以内にスケプティックがここに来るからそれまでここで待機。じゃ、さよなら』

彼女はドアノブに手を掛け、俺を置いて出ていった

またまた取り残された俺はこの部屋に入ってきたときから順番に時系列を追う。

Aちゃんに連れられ部屋に入り、仕掛けられた盗聴器をAちゃんが踏み潰して…

「コーヒーか。」

ベットの横の小さなテーブルに置かれているカップ一杯のコーヒー。彼女が淹れた事に油断して普通に飲んでしまった。

恐らく、睡眠薬でも入っていたのだろう。

だが彼女が何をしようとしたのか分からない。服はよれていないから、襲われたわけでもない。

念の為、何か着けられていないかを確認しようと服を探ると、、

チャリ

上着のポケットに小さな違和感。俺はそのポケットの中身を取り出す。

「これ…」

手のひらにおさまるほどの大きさのそれは、俺が彼女に上げた空のキーホルダーだった。