表の俺と裏の君。【ホークス】 (ページ17)

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『なに…』

コンプレス「俺も少し話したいことがあるんだけど後でいいからさ！！とりあえず荼毘が探してたぞ」

『まーたぁ？？無理、今から遊ぶの。』

コンプレス「そう言われても…」

『適当に嘘ついといて！』

彼女はまた子どもになり、俺を置いて先に歩いていってしまった。するとコンプレスは俺の肩をポンッと手を置く

コンプレス「気をしっかりな、ホークス」

「え、？」

コンプレス「アイツ、姉さんが死んでからとにかく誰かと居たくて色んな奴襲ってんだよ」

「お姉さん、？」

『ホークス！！行くよ！！』

コンプレス「荼毘には上手くやっとくから相手頼むわ。死ぬなよ？」

「何がなんだかわかりませんがわかりました、また今度そのお話聞かせてくださいね！」

俺は彼女の下へ急いだ。

とある部屋に来た。

『ここ、私の部屋。コーヒー淹れるから適当に座ってて、まずいんでしょ？ここのコーヒー』

「あ、うん。」

用がなければ誰も来ないであろう建物最奥にある部屋。他の部屋と違い一通りの家具が揃っていて監視カメラはない。

今なら、Aちゃんの話を聞けるかもしれない

　
話をしようとAちゃんの顔を見上げると、彼女は人差し指を口に当て、口を“待って”と動かした

そして自分の靴を脱ぎ、靴の踵に着いた小さな機械を手に取る。

『悪趣味ね、スケプティック。人が喜悦する声でも聞きたいのかしら。次は殺すわよ』

Aちゃんはその機械を地面に落とし靴を履いて踏み潰した。そして盗聴器発見機であろう機械を持ち、部屋を隅々まで探索する。

『…もう邪魔者は居ないようです』

口調は敬語に直り、俺の知っている無表情になったAちゃんは湯を沸かしていた所に戻った。段々とコーヒーの苦く渋い香りが香ってくる

「Aちゃん、、だよね」

『話をする前にどうぞ、コーヒーです。』

「ありがとう」

俺はなんの疑いもなくそれを飲んでしまった

『おやすみなさい、ホークス』