表の俺と裏の君。【ホークス】 (ページ13)

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13　過去編・終ページ13

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そして時は流れ、俺達が出会って二度目の春がやってきた。

「聞いた？雄英の1年生が襲われたこと」

『はい。ヴィラン連合のことですね。あのオールマイト相手に“脳無”という生き物が奮闘したようで』

「怖いね〜、…裏社会歴が長いミスリーさんはなにか聞いてる？」

『何も。』

「そう？それならいいけど。」

『…ホークス』

「ん？」

『今日はいい風が吹いてますよ』

「そう？じゃあパトロール日和だね、今日も一緒に飛んでもらえますか？」

『もちろん。』

『それが私の任務ですので』

5月下旬。

紫陽花が咲き始める頃、彼女はなんの前触れもなく姿を消した。

会長に聞いても“知らない”の一点張り

国の機密事項を多く握る彼女の捜索は密かに、そして大規模的に行われたが見つからない

食事の報告も途絶え、こちらから連絡をしても既読もつかない

俺は今日も空を見つめる。

「今日もいい天気だ」

過去編〜終〜