鉄の抹消Ⅴ【ヒロアカ】 (ページ47)

今日:18 hit、昨日:32 hit、合計:22,780 hit

47 ページ47

相澤side

グラントリノ「問題はなぜグレースがアインの中に居るのかだ。」

「…」

グラントリノ「言っておくが、あやつは決して子供を捨てたりせん。あの時の我が子に対する視線はそんなに脆くない。ただ、一緒にいられないほどに重大な理由ができてしまった。」

山田「そのチートの能力をつかっても？」

グラントリノ「じゃないと説明がつかん。」

ブーッブーッ

塚内さんの携帯が鳴る

塚内「…アインとグレースの照合が終わった。」

「結果は、」

塚内「間違いない、2人は親子だ。健康診断の時に採った血液からグレースの個性因子も検出されている。」

ブーッブーッ

また塚内さんに連絡が来る

塚内「！！！」

グラントリノ「どうした」

塚内「…殻木の聴取が済んだ。一部動画もある」

「…」

山田「見せてください」

俺達は塚内さんに聴取の映像を見せてもらった

刑事〈アインは脳無なのか〉

殻木〈何を当たり前のことを〉

刑事〈…なぜアインだった〉

殻木〈簡単な理由じゃよ。5年前、瀕死の彼女が病院に運ばれてきてのう？笑、No.5の体なんて滅多に手にはいらん。ありがたく頂戴させてもらった〉

山田「クズ野郎がっ！」

殻木〈じゃが！！彼女は素晴らしかった！！〉

殻木は突然興奮し始める

刑事〈なに？〉

殻木〈儂が何かをする前に、既に！彼女の体には2つの個性因子が存在した！！こんなこと聞いたこともなかった！1つの個性因子が、もう一つの個性因子を守るようにして包みこんで存在する！！ありえない話じゃ！〉

刑事〈…詳しく話せ〉

殻木〈仮に包んでいる因子をα、包まれている因子をβとしよう。このαは、常にβの個性の出力を調整するために存在する。データによるとβはアインの個性因子。αは知らん。〉

殻木〈だがβはαに常に包まれとる。αがなければ子どもの頃からとんでもない量の鉄が生成されていたはずだ！〉

「…アインは自身の鉄分を使って鉄を生成します。出しすぎると鉄分不足に陥る」

グラントリノ「グレースはこれを危惧したということか」

グレースはAを守っていたんだ