鉄の抹消Ⅴ【ヒロアカ】 (ページ36)

今日:13 hit、昨日:33 hit、合計:22,808 hit

36 ページ36

黒鉄side

「あと1秒だけでもっ！！！」

プツン

「ハッ」

突然右手から鉄が出なくなった。

「っ、、鉄分切れかっ、」

だが体に異変はない

貧血でもないし、フラフラともしない

「…人間じゃなくて助かった笑笑」

頃合いだ

私は後ろを向く

山田「A！」

山田、ごめんね。

３人で旅行行く約束、破っちゃった

いつも、友達のことを大事にしてくれてる山田が大好きだったよ。

ありがとう。

相澤「A！！」

相澤、、まだ手を伸ばしてる

思い返せば、いつもそうだったね

ずっと手を差し伸べ続けてくれてた

楽しいときも辛い時もずっと側に居てくれた。

素っ気ないようでずっと私のことを見てくれてた。

貴方の横がとても安心した

「幸せだったなぁ」ボソッ

今までの思い出が、走馬灯のように流れてくる

夢を追い続けた学生時代。

仲間を無くした高校2年。

ヒーローになった私。

教師になった相澤と山田。

ヘマした5年前。

活動を再開したアイン。

大人になって戻ってきた雄英高校。

一緒に食べに行った晩御飯に、文化祭、誕生日会、クリスマスパーティーに寮生活。

生きてたか死んでたかなんて関係ない。

黒鉄Aの思い出は全部、“ここ”にある。

これを幸せと呼ばず、なんと呼べるのか。
　

心残りなんてなにも、、、

相澤「A！！！！」

…！！

「相澤！！！！」

相澤「はっ」

「愛してる」

ゴゴゴゴゴゴ

相澤「っAー！！！！！」

「ばいばい！笑」

今、ちゃんと笑えてるかな

水でぼやけてて相澤達がちゃんと見えないや

私の目の前まで崩壊が迫る

「あーあ、死にたくないなっ(泣)」

私は崩壊する建物に巻き込まれた

？「…これで最後よ、いってらっしゃい、A」