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黒鉄side
コンコンコン
「相澤〜ご飯できたよ、」
扉を叩くが返事がない
「寝ちゃったのかな」
さっき山田の部屋にも行ったけど返事がなかった
次声かけて出てこなかったら、大人しく戻ろう
「おーい、ご飯だよー」
ガチャッ
突然扉が開く
「良かった、起きてっ、、わっっ！」グイッ
私は手首を掴まれ、部屋に引き込まれる
ぎゅっ
「へ、？」
引き込まれた体は転げることなく、正面から大きな壁のようなものに包まれた
「あい、ざわ？」
私、今、相澤に抱きしめられてる？？
相澤「…」
ふわぁと香る大好きな匂い
ドキドキしてしまう自分がいた
相澤は私の肩に顔を埋め、私を必死に抱き寄せる
「んっ、」
首にかかる吐息がこそばゆい
抱きしめる力はどんどん強くなり、私を離そうとしない
でも、相澤の体が震えていることは分かった
このハグの意味はどういうことなんだろう。
そう考えると少しさみしくなったが、私は相澤の背中に手を回し、抱きしめ返す
「大丈夫。私はここにいるよ」ぎゅっ
相澤「っ、」
「大丈夫。」
それ以上は何も話さなかった
相澤の表情は見えない
泣いているのかどうかも分からない。
ただ、お互いに抱きしめ合った
・
・
・
「落ち着いた？」
相澤「ああ」
それでも相澤はまだ私を離さない
「ご飯、食べれる？」
相澤「食べる」
「みんな下で私達のこと待ってるよ」
相澤「A、」
「うん、どうした」
相澤「…寒くないか」
「みんなそれ聞くな笑、全然寒くないよ。」
相澤「っそうか、、」
相澤はゆっくりと私から離れた
相澤「突然悪かった」
「…ハグってね、幸せホルモンが分泌されて幸福感や安心感を得られるんだって。ストレス軽減にもなる。だから気にしなくていいよ、」
相澤「…」
「下で皆待ってる。行こ？」
私は相澤の手を引き、下に向かった
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作者名：やゆよ | 作成日時：2023年11月5日 17時
