鉄の抹消Ⅴ【ヒロアカ】 (ページ13)

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相澤side

俺はAに誘われ、ソファしばらく話し込んだ

だが1日働き続けたAにはそろそろ限界が来たようで

黒鉄「ｳﾄｳﾄ」

「おい、ここで寝るな。風邪引くぞ」

黒鉄「うーん」ｳﾄｳﾄ

かなり眠そうだ

首が落ちそうになっている。

「だから“やりすぎるな”って言ったのに、、片付けはしておくから部屋戻れ」

黒鉄「んー」

俺はカップをキッチンに持っていった

黒鉄「…スーッ」

だが、俺がソファに戻ってくるとAは寝てしまっていた

ここでこのまま寝かせれば風邪をひいてしまう

部屋まで運ぶか…

俺はAを横抱きにして持ち上げる

「軽いな」ボソッ

どこからあんなパワーが出てくるのかというほど細い腕と足。

いつか折れてしまわないか不安になる。

すると、Aの頭が俺の胸にコテンと倒れた

これほど愛くるしい動物はいないだろう。

俺の胸は深い愛情に包まれた

Aを部屋まで運び、ベットへ寝かせる

部屋の中はきちんと整理整頓されていて、以前の事務所のような面影はない。

ただ、デスクの上にはPCをと大量の資料や本が積まれていた。

その本のタイトルは“教育者の存在意義”、“生徒への教え方”など。

多くの教育本が読み込まれており、付箋だらけになっていた

Aは天才ではない。軽くやっているように見せるが、裏では果てしない努力家だ。

よく勉強しているのだろう

他にも事務所の経営状況やら、英語で書かれた何かの論文。

たくさんのものがデスクに並んでいた

俺はAが寝ているベットの高さにしゃがみ込み、頭に撫でる

「お疲れ。お休み」

この時の俺の口角は緩んでいたと思う

Aの一つ一つの行動が、俺の胸を高鳴らせる

いつか、あの日の言葉の続きを伝える日が来るだろうか

あの雪の日に遮られてしまった言葉をAに紡ぐことはできるだろうか