鉄の抹消Ⅴ【ヒロアカ】 (ページ11)

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黒鉄side

あれからまたしばらく。

「今日は土曜日！明日は休み！今週もよく頑張った私！」

と、1週間の達成感を掲げていた

ソファを背もたれにして地べたに座る

「テーブルにはハーブティーをセッ卜！ストールを装着！そしてテレビのスイッチオーン！！」

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気づけば時計は24時を周っていた

「今クールのドラマも面白いな…これは見続けなければ…」

なんてつぶやいていると、

相澤「もう12時過ぎてるぞ」

「お、相澤！」

背後から声をかけたその男は、髪を後ろでお団子状に結んでいる

相変わらずの全身真っ黒

そのVネックから見える太い首筋と、薄着だからこそより分かる鍛えられた体。

なんとも言えない高揚感に飲まれる

そしてもう一つポイントが、

服はちょっとヨレヨレになってんだよね

ま、そーゆとこが良いんだけど

相澤「寝ないのか」

「明日は休みだから夜更かしするんだよ〜」

私はニヤッと笑ってみせた

相澤「やりすぎるなよ」

「へーい」

相澤「“へい”じゃなくて“はい”だ」

「はーい」

相澤「伸ばすな」

「ハハッ笑、なんか先生みたい笑」

相澤「先生だからな」

「…ねぇ、先生？明日はお休みですか？」

相澤「…」

無言は肯定とみなす

「一緒に夜更かしどうです？」

相澤「明日に響く」

「えー、休みなんでしょー」

相澤「だからといって生活習慣を乱す理由にはならん。関係ない」

「ちょっとぐらい話し相手になってくれても良いじゃん。冷蔵庫にお酒もあったよ、」ムスッ

相澤「…はあ」

相澤はため息をつきどこかへ行ってしまった

「ちぇー」

私は再びテレビに戻った

もうちょっとだけ、二人で話したかったな…

なんてね。

でもそんな寂しさは一瞬でかき消されることになる

相澤「おい、」

「あれ？寝たんじゃなかった…わっ！」ファサッ

突然目の前が何かで覆われる

相澤「それ掛けてろ。足が冷える」

厚手の毛布だった

「ありがと」

　
更に相澤はソファの上に腰掛けた

その片手には缶ビールが握られている

「！！」

相澤「言っておくが、俺はドラマは見ないぞ」

「そんなのいつでも見れる！」

私は相澤の隣に座り直した
　