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「とりあえず今だけ、俺の彼女になって。」
少し困ってみせて、そんなドキッとする
セリフ言ってくる彼には、もう術がない。
カメラ: サンセットデートって感じで
遠くから勝手に撮らせてもらうから
楽しんでる感じで〜お気楽に(笑)
お気楽に…って全然気が休まらないです。笑
カメラ: じゃ、カメラ準備できたんで。
カメラさんのその言葉を聞いた臣くんは、
砂浜に向かって歩き出した。
臣: …ほら、はやく。
A: …あ、うん。//
有名なこのビーチは、波打ち際から砂浜の
距離がとても長い。半分ほど来た所で
臣: ん。
突然振り返り、私に差し出された手は、
きっと "手を繋ごう " という意味で…
何の躊躇も無く、差し出されたソコに
手を伸ばした私は相当この現状に酔っている。
その場に立ち止まったまま歩き出そうと
しない臣くんに目を向ければ
臣: …そうじゃないでしょ?
と言ってサッと " 恋人繋ぎ " に
変えられてしまった。
A: あ…。
見上げれば少しだけ、悪戯っ子の悪い顔。
臣: 俺はこっちがいい。
そう言って手を引かれ歩き出した。
さっきから、やたら心臓がうるさい。体が熱い。
歩きながら少し離れた所でフォーカスを合わせる
カメラマンさんを見ていた。
臣: カメラは、ほっといていいから。
そんな一言にも、ドキッとする。
波打ち際まで来ると、サンセットで
白い砂浜と水がキラキラと眩しかった。
A: あ!貝殻!
手を繋いだまま、私がその場にかがんだ。
臣: ん?どれ?
隣にかがんだ臣くんが思ったより近くて…
彼から微かに香る、この落ち着く匂いに
また胸は高鳴って。
手も繋がれたまま
臣: あ、ここにもあるよ!ほら!
繋がれていない方の手をいっぱいに伸ばして
その綺麗な貝殻を私にくれた。
臣: はい、あげる。
A: ふふ(笑)あ、ありがとう。
こんな近い距離で話すと会話も
ろくに続かなくて。
臣: ……緊張してる?(笑)
当たり前でしょ!!!と秒で返せる勢いだが、
緊張で言葉が出てこない。
A: ……………うん。
すると、優しく笑って
臣: 大丈夫、俺もだから。
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peko(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(>_<)キュンキュンしていただけてなによりです(笑)!私自身久しぶりにこの章を読んで我ながらキュンとしました(笑)まだ続いてますので…お時間あるとき読みに来てください! (2017年8月19日 22時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - すっごくいい小説です!もう読んでてキュンキュンしました(≧∇≦)第3弾のお話の臣くんがサプライズする話、すごく気に入りました!臣の不器用そうで一途な姿がたまりませんね!!これからも更新頑張って下さい! (2017年8月19日 11時) (レス) id: 5bc3963ec3 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - まりんさん» コメントありがとうございますっ!まりんさん、そんな事ないですよ〜(;_;)褒められると伸びるタイプなので更新頑張りますね!四章もあるので覗いてみてくださいね(^^)! (2016年12月28日 17時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - pekoさんの小説は、なんか言葉が大人というか、かっこよくて、自分じゃ絶対かんがれないような内容で、ホントに尊敬します!これからも頑張ってください!! (2016年12月28日 16時) (レス) id: 14ab9630db (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - 今日子さん» わぁ…(;_;)なんて嬉しいお言葉…(;_;)!ありがとうございます!こんな小説にお時間割いていただけて…(;ω;)またよろしければ続きも見てやってください!コメントありがとうございます!励みになります(^^) (2016年12月18日 1時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:peko. | 作成日時:2016年9月20日 0時