137 ページ43
臣くん、怒って…たよね?
気に触ること言っちゃった…あたし?
首筋に当たる岩ちゃんの髪の毛が
くすぐったくて首をすくめる。
A: …岩ちゃん酔ってるの?(笑)
ソファーに戻ると私の隣にちょこんと座って。
岩: こんなんで酔ってたらやってけないよ(笑)
なんだか今日の岩ちゃんは、甘えん坊。
言う事ややる事は大人だけど、
私に何かを訴えるその眼差しは
赤ちゃんみたいに可愛くて、甘い。
もちろんこんなこと本人に言えないけど(笑)
隣に座って映画を見ていると
お疲れなのかカクカクなってる(笑)
A: …岩ちゃん?眠いの?タクシー呼ぼうか?
岩: 起き…て、る。
なんて言ってるけど、その3秒後に聞こえた
規則正しい寝息と綺麗な寝顔に
また私の胸はキュンと音をたてる。
A: …30分くらい寝かせてあげよ。
そっと毛布をかけ残りの映画に集中した。
いつの間にか私も寝てしまって…
お腹に感じる重み。
私の腰に絡みつくように寝ている岩ちゃん。
寝ている岩ちゃんの目にかかる前髪を分けた。
A: …疲れてるよね。寝れてないよね…。
気持ちよさそうにスヤスヤ寝る姿に
起こすのは可哀想だったけど…
明日も早いし。
A: 岩ちゃん?もうすぐ26時になっちゃう。
そろそろ、タクシー呼ぼうか?
岩: やだ。……帰りたくない。
寝起きの掠れた声で顔をすりすり。
また速くなる私の心臓。
A: えっ?…岩ちゃん。
岩: 2人がLAいる時、俺ほんとに気が気じゃなかった。フリも飛ぶし、台本も覚えられないし…
自分の好きな人が、知り合いと海外行ってるんだよ?もう、そんなキツイことないよ…(笑)それに仕事の不安もあって全然寝れなかった。会いたくてたまんなかった。すげー寂しかった…。
腰に回る腕の力がまた少し強まった。
今の岩ちゃんは、きっと何か抱えてる。
人は弱くなると、甘えたくなるもの。
その気持ちは、バカな私でも分かる。
" ちゃんと朝早くに一回家に帰るから "
そう言われてゲストルームを使って?と案内した。
3:00頃
自分の部屋で寝ていると聞こえたノックの音。
岩: Aちゃん?
A: …ん。岩ちゃん?どうしたの?どうぞ?
岩: あのさ…一緒に寝てもいい?…寝れなくて。
もちろん、何もしないから…。
998人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
peko(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(>_<)キュンキュンしていただけてなによりです(笑)!私自身久しぶりにこの章を読んで我ながらキュンとしました(笑)まだ続いてますので…お時間あるとき読みに来てください! (2017年8月19日 22時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - すっごくいい小説です!もう読んでてキュンキュンしました(≧∇≦)第3弾のお話の臣くんがサプライズする話、すごく気に入りました!臣の不器用そうで一途な姿がたまりませんね!!これからも更新頑張って下さい! (2017年8月19日 11時) (レス) id: 5bc3963ec3 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - まりんさん» コメントありがとうございますっ!まりんさん、そんな事ないですよ〜(;_;)褒められると伸びるタイプなので更新頑張りますね!四章もあるので覗いてみてくださいね(^^)! (2016年12月28日 17時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - pekoさんの小説は、なんか言葉が大人というか、かっこよくて、自分じゃ絶対かんがれないような内容で、ホントに尊敬します!これからも頑張ってください!! (2016年12月28日 16時) (レス) id: 14ab9630db (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - 今日子さん» わぁ…(;_;)なんて嬉しいお言葉…(;_;)!ありがとうございます!こんな小説にお時間割いていただけて…(;ω;)またよろしければ続きも見てやってください!コメントありがとうございます!励みになります(^^) (2016年12月18日 1時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:peko. | 作成日時:2016年9月20日 0時