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臣side
腰に手を回し問いかける。
臣: ねぇ、聞いてる?(笑)
A: 聞いてます〜。
臣: じゃあ俺にもかまって?(笑)
そう言って見たものの
ずーーーーーっと夜景を見たまま
俺の方に気にかけもしない(笑)
ん?さっきまでの照れてたAはどこ?
臣: A、こっち向いて?
いつもなら、優しい声で "なーに?" なんて
言ってみせるのに。今日は違う。
臣: A?
少し強引に肩クルッと回転させれば
頬を伝うひとすじの涙。
臣: えっ…どした?
また溢れそうな大粒の涙をそっと
優しく指で拭う。
A: なんか、もう帰るのか…って思ったら。
楽しかったから。寂しくなっちゃって。
ハァ…。なんでそんな事言うかなぁ〜。
もう、愛おしくてどうにかなりそうだよ俺。
期待しちゃうじゃん。そんな事言ってくれたら。
A: こんなに嬉しい誕生日、生まれて初めて。
いつもね?学生の頃から冬休みとかで
友達に祝ってもらえる機会が少なくてね?
クリスマスだって、近いから誕生日プレゼントと
一緒にされた事もよくあったし…(笑)
過ぎてるけど…でも、1番幸せな誕生日だったよ。
ありがとう。
また溢れそうになる涙を、そっと拭い
何も言わず腕を引いて抱き寄せた。
A: あ…臣くんの匂い。(笑)
臣: …ふっ(笑)なにそれ(笑)
俺さぁ、Aがこの香水いい匂い。落ち着く。
とか言うから変えれなくなった。
A: …え?あ、ごめんね?いいよ?
全然好きなの使って??
そーじゃねーんだよ(笑)
鈍感なのかな?コイツ(笑)
臣: そうじゃなくて(笑)好きな人に
" いい匂い、落ち着く " なんて言われたら
嬉しくて変えれねーの……分かる??
A: …分かんない。
臣: バーカ。わかるくせに(笑)
A?ちょっとそこ座って?
そう言ってベランダにあるイスに座らせた。
ーコンコンー
さっきの日本人スタッフさんがベランダに
繋がるドアをノックした。
店員: 失礼します。デザートお持ちしました。
ささやかではありますがよろしければ…^ ^
そこには小さなホールケーキにメッセージ。
お花や、フルーツで色鮮やかだ。
A: えっ!?…え?わたしにですか?
臣: 他に誰がいんだよ(笑)
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peko(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(>_<)キュンキュンしていただけてなによりです(笑)!私自身久しぶりにこの章を読んで我ながらキュンとしました(笑)まだ続いてますので…お時間あるとき読みに来てください! (2017年8月19日 22時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - すっごくいい小説です!もう読んでてキュンキュンしました(≧∇≦)第3弾のお話の臣くんがサプライズする話、すごく気に入りました!臣の不器用そうで一途な姿がたまりませんね!!これからも更新頑張って下さい! (2017年8月19日 11時) (レス) id: 5bc3963ec3 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - まりんさん» コメントありがとうございますっ!まりんさん、そんな事ないですよ〜(;_;)褒められると伸びるタイプなので更新頑張りますね!四章もあるので覗いてみてくださいね(^^)! (2016年12月28日 17時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - pekoさんの小説は、なんか言葉が大人というか、かっこよくて、自分じゃ絶対かんがれないような内容で、ホントに尊敬します!これからも頑張ってください!! (2016年12月28日 16時) (レス) id: 14ab9630db (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - 今日子さん» わぁ…(;_;)なんて嬉しいお言葉…(;_;)!ありがとうございます!こんな小説にお時間割いていただけて…(;ω;)またよろしければ続きも見てやってください!コメントありがとうございます!励みになります(^^) (2016年12月18日 1時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:peko. | 作成日時:2016年9月20日 0時