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臣side
未だに緊張が解けないような顔をするから
Aの顔を覗き込んで
臣: ……緊張してる?(笑)
A: ……………うん。
長い睫毛が目の下に影を作って
頬を赤く染め、控え気味に呟いた。
Aちゃん、それ逆効果ね?(笑)
臣: 大丈夫、俺もだから。
Aは、俺が平然とこの役を
こなしてるとでも思ってるのかなぁ…?
俺だって好きで好きでたまらない人が
こんな近くにいて、俺のちょっとした
言葉にすぐ照れて可愛くなってる姿
目の前にしたら、俺だってドキドキしっぱなし。
もう信じられないくらいドキドキしてんの。
聞こえちゃったらどうしよう…ってくらい。
そんなことを考えながら、もうすぐ
落ちそうなLAのサンセットを
日本で時間に追われるメンバーに
送ろうと何枚か撮った。
臣: メンバーに送ろ〜っと。
もちろん手は繋いだまま。
…1秒でも離したくなかった。
そんな俺を見てAは、
A: 撮りにくくないですか?
ってちょっと握ってる手の力を弱めるから
臣: ん?…離したらどっか行っちゃいそうだから。
A: ふふ。行きませんよ(笑)
少し目を離せばうちの末っ子に
着いてっちゃいそうな気がして。
つい…ガキっぽいこと言ってしまった。
臣: こっち向いて?
向き合う体制になって足元にカメラを向け
2人の靴と繋いだ手が入るように
せめて俺だけのこの時間を
思い出の1枚が残るように…
臣: ん。いい写真。
見せて?言わんばかりに自然に
俺の肩られへんまで顔を近づけて
覗き見てきた。
…可愛いヤツめ。
A: …いい写真。
ふと見れば、何か深く考えている時の顔。
会議中よくするよな(笑)この顔。
臣: …どした?難しい顔して(笑)
A: んーん。何でもないです。
何もなくないでしょ。
愛おしさのあまり、我慢できず
そっと後ろから抱きしめて、
肩に顔を埋めた。
A: …!!!臣くん…さ、撮影中ですよっ。
なんて言いながらもくすぐったそうに呟く。
臣: 撮影じゃなかったらいいの?
可愛いから意地悪したくなる。
臣: ごめん、つい意地悪しちゃった(笑)
そして、ほっぺに
小さな一瞬だけのキスを落とした。
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peko(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(>_<)キュンキュンしていただけてなによりです(笑)!私自身久しぶりにこの章を読んで我ながらキュンとしました(笑)まだ続いてますので…お時間あるとき読みに来てください! (2017年8月19日 22時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - すっごくいい小説です!もう読んでてキュンキュンしました(≧∇≦)第3弾のお話の臣くんがサプライズする話、すごく気に入りました!臣の不器用そうで一途な姿がたまりませんね!!これからも更新頑張って下さい! (2017年8月19日 11時) (レス) id: 5bc3963ec3 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - まりんさん» コメントありがとうございますっ!まりんさん、そんな事ないですよ〜(;_;)褒められると伸びるタイプなので更新頑張りますね!四章もあるので覗いてみてくださいね(^^)! (2016年12月28日 17時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - pekoさんの小説は、なんか言葉が大人というか、かっこよくて、自分じゃ絶対かんがれないような内容で、ホントに尊敬します!これからも頑張ってください!! (2016年12月28日 16時) (レス) id: 14ab9630db (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - 今日子さん» わぁ…(;_;)なんて嬉しいお言葉…(;_;)!ありがとうございます!こんな小説にお時間割いていただけて…(;ω;)またよろしければ続きも見てやってください!コメントありがとうございます!励みになります(^^) (2016年12月18日 1時) (レス) id: 8f2e79ebdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:peko. | 作成日時:2016年9月20日 0時