こんな日々は認めない。 (ページ11)

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平和な休日を。6【ロート・ロア・猫井・クレア】ページ11

…ｯ、あｯの狼…

どこまでワタシをイラつかせれば気が済む

のでしょうか。

はいはい、どうせワタシはお子ちゃまで

キスなんか耳とかそんなとこには恥ずかしくて

できませんよ。さっきのだって口にしようかと

迷いに迷い、自分が許せる範囲でやったんですよ。

だってふぁ、ファーストキスを奪ってしまうの

はどこか罪悪感があってできませんよ、

チクショウ！

ワタシまだ成人してませんし！

そんなの…

出来ないに決まってるじゃないですか！

前を歩くロートと狼を見つめる。

…案外、お似合いなのかもしれない。

アイツがここまでするのもロートが

好きだからな訳で…

…何だか悲観的になってしまいそうです。

まずは格好いい服にでもすべきでしたかね。

ワタシの服はワイシャツに空色の

カーディガンにジーパンにダッフルコート。

一見女の人に見えるかもしれない格好だ。

せめてロートにふさわしい男らしい

格好にすればよかったでしょうか…

そんなことを思いつつ

表情がこれ以上悲しいものにならないよう

気分をあげるべくクレアに話しかける。

「クレアはどこに行きたいですか？」

するとクレアはう～んとうなると

「…お化け屋敷！」

と大きな声で言う。

クレア…今ほど貴女を恨んだことはありません

お化けなんて非科学的なもの居ません。

だから怖がる必要などない…ですが

ワタシには…その…

ムリなものは無理なんです！

そんなワタシには構わず

三人はお化け屋敷へと進む。

ロートにカッコ悪いところを

見せたくないのですが…

クレアを無下には出来ません。

せめてロートにバレないように…

ロートに守られるなんて恥ずかしいですからね

ｸﾚｱ(お兄ちゃんばればれ…)