こんな結末認めない。【第二夜】

能天気な【猫井 縁】 ページ48

え〜っと、こういうときにはなんて言うんでしたっけ？

んーと、あ、あれだ！

「チェストｯ！」

そう叫んで霧で作ったメスのような刃物で

二人に巻き付くつたを切る。

ワタシを見た悠久古書店の方たちは

目を丸くした。

霧を操るワタシが全線に出てこないと

思いました？大ハズレ！

敵の本拠地にロートを一人で行かせるわけ

ないでしょうが。分かってなかったですよね

ザンネンでしたね、ばーかばーか！

…こほんっ。まあそういうことですよ。

ロートをお姫様だっこで抱えると

後方へ飛びすさる。

なよ竹のかぐや様？

…なんの事でしょうか？

「ロート、どうしたんです？人質何て良くない」

なだめるように言うとロートは怒って

「アンタもやってたでしょう！？人のこと言えないじゃない！」

と反論してくるのでぐっとつまると

「あの時は…気が気じゃなかったんですよ…」

ロートの原本だったから。

ワタシも終わったあと自分のしたことに

驚いていた。

アリスを人質に、なんて。

あの銃が霧で作ったものであって良かったですよ

…ひとまずそれはおいておきましょう。

ワタシは先程拾っていた鋏を

ロートへ笑顔で渡すと手を差し出す。

「一緒に戦っていただけますか、相棒」

ロートは手を見て少し考えると

「…しょうがないわね」

…顔は生き生き手しますけれどね。

それは口にせず、目を細めると

「それは良かったですよ、小さな赤ずきんちゃん(ロートケプヒェン)」

というとロートはムッとしたかおをする。

そんな顔もかわいいですよ、ロート。

…そんな事より、戦いに集中しなくては、ね。

意味だとか【ロート】→←脅されているなら【マイア】

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