四季紡ぎ。

ここはどこ【夜桜 凛】 ページ42

水にぷかぷか浮かぶ感覚。



ここはどこでしょう。



とてもくらいですが何故かあったかいのです。



『凛、ご飯よ。』



この声…母上？



私はその声のする方へ向かいました。



何故かそこだけ明るく、そしてその中に母上と父上、私がいるのです。



『ははうえ！きいてください！わたしきょうのくんれんがんばったんですよ！』



『凄いわね〜、さすが私の息子よ！』



『凛は天才だな。』



『えへへー、ありがとうございます！』



これは昔の…。



懐かしいですね。



『凛』



今度は違うところから母上の声が…。



『目を覚ましなさい、仲間が待っているわよ。』




仲間…？



私に仲間なんていましたか？



『もう、忘れたの？あなたは季寄せでしょ！』



季寄せ…そうでした。



ヘドロ状のものを、倒さなければ…。



『あなたの仲間が今も戦っているわ。』



母上、私を許してくれるのですか…？



実の母を傷つけてしまった私を。



また仲間も傷つけるかもせれないのですよ？



私の能力…殺戮兵器のようなものではありませんか…。



『大丈夫よ。あなたは制御できるようになったじゃない。その力を存分に発揮してくるのよ。』



はい、「母上…」



目を開けるとそこは戦場でした。

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