【募集企画】いにしえの頃より【満員御礼】

世界観 ページ1

＊世界観

現在から少し先の未来。
技術開発などの促進により、教育課程では理系科目がより重視されるようになり──文系科目は衰退の一途を辿っていた。
なかでも歴史科目は、ただの暗記科目と成り果て、だんだんと存在意義が問われるようになってきていた。

そんな最中、ある学者が「神をも科学で超えた我々に過去を振り返る必要などない」という「歴史不必要論」を発表し、関連本はミリオンセラーへ。

それにある先進国のトップが賛成し歴史科目廃止を実行したのを皮切りに、歴史科目は消滅。


さらに「歴史不必要論」の発展系、「過去を振り返り続けると前へ進めず、かえって文明は衰退する」という「歴史文明破壊論」の浸透により、『イディオ』というグループが各種遺跡・文献の破壊を始める。
なお、この活動の鎮圧に積極的でない国も多い。



少し時間を遡り、「歴史不必要論」が普及し始めたころ、『有職故実』という歴史保護団体が成立。
歴史が消され、排斥されるなかで、歴史を愛する者達が密かに研究を続けた。

しかし、その団体は「歴史文明破壊論」、そして『イディオ』の出現により存在意義が一変。


突然変異か、何かのきっかけがあったかは別として──。


これまで歴史を紡いできた歴史人物の想いに呼応し、彼らと言葉を交わし、能力を受け取れる人種「史家」が現れ、『有職故実』に集った。


かくして『有職故実』は『イディオ』と戦い、歴史の守り人となったのであった。

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