☆4 ページ4
少し眉を潜めたそらるさんがAちゃんに名前を聞く。
「二宮 Aです。まふまふさんのスタッフをしております?」
あぁあ!なんで疑問系なの!
スタッフ担当ですでいいのに………
「ふーん」と言いながら僕にジト目を向けてくるそらるさんにとりあえずニコッとすると
ピロンとラインが入る
そらるさん後で俺の家こい
こ、怖い。
そ「ごめん俺これから仕事あるから戻るわ。
二宮さんもまた今度」
「はい」
ま「ま、また〜」
「なんか、不機嫌でしたけど大丈夫ですか?」
ま「う、うん。多分。とりあえず食べよう」
僕は醤油ラーメンで、Aちゃんは味噌ラーメン。
大将さんが威勢のいい声を上げて持ってきたラーメンに2人で目を輝かせながら「いただきます」と言って食べる。
「美味しいです!」
ま「よかった〜。僕のも美味しいよ」
「………一口もらってもいいですか?」
ま「ふぁ!?」
そそそ、それって、間接キス……なのでは?
「すいません、なんでもないです」
ま「いいい、いいよ」
「あ、あの、本当に大丈夫です」
ま「ううん、食べて!お、美味しいから!」
「いいんですか?」
ま「うん!」
「じゃあ私のもどうぞ」と言ってお互いラーメンを交換しあいズズズと麺をすする。
うん、美味しい。けど、緊張で味がほとんどわからない……
でも、隣にいるAちゃんがとても美味しそうに食べてるので、僕としてはその笑顔にごちそうさまと言いたい。
それから、また2人でラーメンの器を戻してスープまで飲み干してお店を出た。
「すごく、美味しかったです。ありがとうございました」
ま「ううん、喜んでもらえてよかった」
「あの、お金……」
ま「あ、いいよいいよ。気にしないで」
「いえ、でも」
ま「社長の奢りです!」
「じゃあ、ご馳走様でした?」
それから2人で談笑しながら家へと戻った。
君の笑顔でお腹いっぱいです。
41人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぎんさむ | 作成日時:2018年6月20日 1時