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風磨「そして、俺は今日からここで暮らす」



「待って、待って」



彼女?彼女って、彼女?



「あの、どういう意味で・・・?」



風磨はあっ。と顔を上げる。



風磨「勘違いすんなよ。俺はAが好きなわけじゃないからな」



「あ、だよね」



風磨「いやー、お前がブスでモテなくて助かったわ」



「言ってくれるじゃん」



風磨「さすがに彼氏がいたら、な」



状況が全く理解できない。



風磨「な、空いてる部屋あるっしょ?」



「まあ、使ってない部屋はあるけど」



風磨「そこ借りるわ」



風磨が立ち上がる。



会ってないうちに身長が伸びたような。



髪も銀髪だし。



ピアスにネックレス。



風磨「案内して」



「あ、うん」



私は使っていない部屋に風磨を連れていった。



そこのドアを開けた時に気づいた。



まだ、残ってる。



ここには、彼の匂いと思い出が。



「・・・っ」



風磨「・・・ここでいいのか?」



風磨も悟ったらしく、聞いてくる。



「・・・うん。いいよ」







私は、風磨を置いて、そこから逃げるようにリビングに戻った。



どんなに楽しくても、どんなに嬉しくても



誰と、どこにいようと



この胸の中には、彼がいて。



いつもいつも苦しくなる。

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作者名:瀬菜 | 作成日時:2018年9月21日 20時

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