No.9 ページ9
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オミ「A〜、仕事行ってくるな」
オミさんと一緒に住み始めて1ヶ月が経った
今じゃ家事はほとんどできるし、怪我も治った
だけど、最近…オミさんが忙しくて
一緒にご飯食べることも寝ることも少なくなった
時々、1人の時にあのニュースが流れる
”17歳少女、あの日から1ヶ月経過”の文字
あの親共はまだ探そうとしてるのか
今日も、1人で夜ご飯食べてお風呂に入って
オミさんの匂いがするベッドで寝る
朝起きたら、クマを作ったオミさんが隣で寝てる
その繰り返し
「…おはよー、オミさん」
オミ「ん…おはよ」
「…なに食べたい?」
オミ「Aの作った…オムライス」
「えー、あれはオミさんのと味一緒だよ笑」
オミ「ビミョーに味違うの…知ってた?」
「…知らなかった笑」
ベッドの中で笑い合うのは久しぶりだった
もっと、この時間が続けばいいのにって思う
オミ「あ…あと30分で出ないと」
「じゃあ…ご飯作っとくから準備してきて」
オミ「ありがとなー、毎日」
「いいえー、ほら遅れちゃうよ!」
オミさんが出ていった寝室で1人、ため息をつく
少しだけ、寂しいのに気づいて欲しい…少し、ね
最近、学校に行ってないから体も動かせてないし
オミ「A〜、体調悪い…?」
「ううん!…ごめんね、今から作る」
キッチンに入っても、思うように手が動かなくて
いつの間にか、隣に準備の終わったオミさん
オミ「手止まってんじゃん…なんかあった?」
「なんも笑…レシピ忘れちゃった…笑」
野菜を切ろうとしたら、後ろから抱き締められた
「!?」
オミ「はい…キュンキュンした?」
後ろから抱き締めて、腕まくりしてくれた
「…しない!」
また、野菜を切ろうとしたら次は指を切った
その指をオミさんは舐めた
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作者名:ゆーり x他1人 | 作成日時:2017年4月15日 13時