No.8 ページ8
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オミさんと一緒に住み始めて1週間が経ったけど…
未だに顔を見せてもらってない
ご飯は私の隙をみて食べるし
寝るのは絶対私より後だし、起きるのは私より先
…全然、彼のことを知れてない
「ねーねー…もうそろそろ顔見せてよ」
オミ「ダーメ、まだ結婚してないもん」
「…もしかしたら結婚しないかもしれないじゃん」
オミさんは急に大きな足音をたてながら私のとこにきた
オミ「…信用してないわけ?」
「そうゆうわけじゃ…けど、わかんないじゃん」
オミ「わかんなくねぇよ、約束しただろ!」
約束なんて、破るためにあるようなもんだよ
オミ「…ごめん、ちょっと頭冷やしてくるわ」
「オミさん…」
オミ「ごめん、怒鳴るつもりなかったんだけど…」
「…信じていいんだよね?」
オミ「…は?」
「約束…オミさんは守ってくれるんだよね?」
私はまた、香水の匂いに包まれた
オミさんの腕の中は、温かくて安心する
オミ「…あたりまえ」
「…大好き」
オミ「…へ!?」
「え、あ、なんでもない!!お風呂入るね!!」
私は逃げ込むようにお風呂に入った
タコみたいに赤くなった顔が鏡に映った
頬を叩いて、自分に言い聞かせた
「暑いのはお風呂に入ってるからだよね…うん」
.
お風呂から上がってリビングに入ると
マスクをとって牛乳を飲むオミさんがいた
「!!?」
オミ「あ…飲む?」
…なんだ、普通にかっこいいじゃん
私は放心状態になった
オミ「…ん?」
「…マスク」
オミ「え、マスク?…あ!!」
かっこいいのに、どこか抜けてて
「っあはは!」
オミ「おい!記憶から消せ!」
「…プッ笑」
子供みたいに無邪気な笑顔を見せる彼を
いつの間にか好きになってた
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作者名:ゆーり x他1人 | 作成日時:2017年4月15日 13時