No.4 ページ4
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オミ「そういえば」
「…?」
オミ「名前、教えてよ」
「あ、えっと…林 A」
オミ「A、ね…可愛い名前じゃん、俺好き」
さり気なく好き、とか言うところすごいよね
私は、さっきから気になってたことがひとつ
「…マスク取らないの?」
オミ「あー、うん…だって、顔見られたら困るし」
「そっか…この人誘拐犯なんだった(ボソッ」
オミ「…俺の顔、気になる?」
ニヤニヤしながら聞いてくる辺り、子供っぽい
「ううん、かっこよくなかったら困るからいい」
オミ「なにそれ!?」
「冗談…顔なんて気にしない、命の恩人だし笑」
照れてるのか、両手で顔を隠して顔を逸らした
可愛い笑
オミ「…明日、仕事あって一緒にいれないから」
「大丈夫…!」
オミ「…?」
「電話してたら…1人じゃないから怖くないよ」
オミ「…A」
ソファーの上で急に正座をしだして
私のことを抱き締めたオミさん
「明日仕事なら…早く寝ないと」
オミ「…一緒に寝るか?」
また、目が意地悪そうに笑ってた
「私はソファーで寝るよ…おやすみ」
オミ「ふーん…じゃあ、おやすみ」
.
目を覚ますと、見覚えのない天井と慣れない匂い
そして、いつもならあるはずのない温もり
「…誘拐されたんだった」
まぁ、誘拐にしては自由過ぎる生活だけど
オミ「ん〜…A」
「おはよう…で、なんでここにいるの?」
オミ「んー、俺が運んだ…魘されてたから」
…変な夢見た記憶はないんだけどな
オミ「朝ご飯作るから、待ってて」
フラフラしながらリビングに向かったオミさん
寝室に残された私は1人、部屋を探索した
そして見つけたのは同じアーティストのアルバム
CDとか、その人が載ってる雑誌とか
「これ…オミさん…?」
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作者名:ゆーり x他1人 | 作成日時:2017年4月15日 13時