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No.3 ページ3

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オミ「はい、ここ座って」









オミさんはポンポンと床を叩いてこっちをみた









私はゆっくり近づいていってゆっくり座った









オミ「…まだ怖い?」









「…大丈夫、もう怖くない」









オミ「嘘つくな」









頬をムニッと摘まれて身体が強ばった









オミ「…女が言う大丈夫は大丈夫じゃねーんだよ」









「…どこ情報?」









オミ「…さぁね」









器用に私の身体にある傷を手当てしてくれる手は









優しくて、どこか遠慮してた









オミ「よし、腕はOKなんだけど…」









「…?」









オミ「絆創膏とか無いから買いに行ってくる」









「っ…わかった」









オミ「…これ、持ってて」









渡されたのは、青い少し傷ついたガラケー









意味も教えてくれないで買い物にいったオミさん









言われた通りにケータイを持っていると









突然、電話がきた









慌てて色んなボタンを押してると









『もしもし?』って、オミさんの声









「オミさん!」









『声がデカイんだよ笑』









「…なんで電話?」









『だって…これだと1人じゃないって思えるだろ』









この誘拐犯は、どれだけ優しいんだろうって









溢れそうになった涙を拭って返事をした









電話してる間は、2人で質問し合って笑って









気づいたら、30分も経ってた









「ねーねー…今どこ?」









『どこにいると思う?』









「…わかんない」









オミ「ここでしたー笑」









いつの間にかリビングの入り口にいたオミさん









沢山ものが入った袋を片手に下げて









スマホを耳に当ててた









「おかえりなさい…笑」









オミ「ただいまー、ほら…足出して」









嫌な顔ひとつせず私の傷を手当てしてくれる









20分ぐらいして、やっと手当てが終わった









「…オミさん」









オミ「…ん?」









「色んな事してくれて…ありがとう、ございます」









オミ「なんだよ…」









「…え!?」









オミ「素直だと、可愛いじゃん!笑」





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設定タグ:登坂広臣 , 佐野玲於 , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ゆーり x他1人 | 作成日時:2017年4月15日 13時

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