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「とにかく保健室に…っ」
黒「俺が連れて行きます！」
気付いたら私の隣にいたはずの鉄朗はバレーのコートの中に入っていた。
「助かるわ！私も付いて行くから。他のみんなはネットを片付けて着替えてくれる？」
鉄朗は軽々と由香里ちゃんをお姫様抱っこして保健室に連れて行った。
「黒尾くん凄いね！」
「かっこいいわー」
「あれ…だけど黒尾くんってAちゃんの彼氏だよね」
その言葉でみんなが私のことを見る。
やめてよ。
そんな目で見ないで。
横「女子、手伝ってやるからネット片付けるぞ。」
そんな時、横瀬くんがタイミングよく声をかけてきた。
みんなは横瀬くんの言葉で慌てて動き出す。
横「大丈夫か？顔色悪いぞ？」
『ヘーキ…ありがとうね』
横「おう。あんなの気にすんなよな！」
『…うん。』
___…
片付けを終えても帰ってこない鉄朗が心配で保健室に向かった。
まだ授業が終わるまで数分あるため、廊下は静かだった。
すると向こうから先生が歩いてきた。
「あ、夜久さん！片付け終わった？」
『はい。終わりました。』
「よかった！ありがとうね！」
『あの…高坂さんは？』
「貧血みたいよ…転校してきたばかりで無理しすぎちゃったのかもね」
___…
先生と別れて保健室に到着した。
扉を開けようとしたら話し声が聞こえたのでつい聞いてしまった。
由「お願い鉄朗…一人にしないで…っ」
黒「一人にするわけねえだろ？俺がいるから。」
そっとドアを開けて中を覗く。
その瞬間、来なきゃよかったって後悔した。
中では鉄朗が由香里ちゃんのことを抱きしめていた。
私は慌ててドアから離れた。
『なんで…っ』
私の呟いた言葉は授業の終了を知らせるチャイムに掻き消された。
私は保健室に入ることなく、元来た道を戻って教室に向かう。
「あ、A！」
去年同じクラスだった友人の一人に会った。
「ちょ、顔色悪いよ？大丈夫？」
『うん。ヘーキだよ』
「そう…なら良いんだけど。…って、じゃなくて！！」
ぎゅっと私の手を握って友人はずいっと私に近付いた。
そして私の耳に口を寄せて小声で話し始める。
「黒尾と同じ中学だった友達に聞いたんだけどね…」
友人の言葉はさっき見た光景を納得させるものだった。
「黒尾と高坂さん…中学の時付き合ってたらしいよ＿」
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あい - 凄くよくて一気読みしてしまいました！色々大変だとは思いますが、続き楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (
レス) id: b794c231ce (このIDを非表示/違反報告)
72ちゃん(プロフ) - はじめてコメントさせて頂きます。少し前に読ませていただいてすごく好きな小説で、続きが気になっていたので今日久しぶりに見させていただいたら更新されていてとても嬉しかったです！ありがとうございます(;_;)いろいろ大変だとは思うのですが、更新楽しみにしてます (2020年5月11日 10時) (レス) id: 1954ac8f55 (このIDを非表示/違反報告)
愛梨 - 最初から見てます！キュンキュンしますね*更新頑張ってください！！ (2016年2月6日 14時) (レス) id: 73da8a2d95 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 昨日今日で読ませていただきましたっ！めちゃめちゃ続きが気になりますよぉぉぉぉぉ( ﾟдﾟ)ｸﾜｯ！！更新頑張ってください<(_ _)>陰ながら応援してます(*´ω｀) (2016年1月23日 10時) (レス) id: 0102343518 (このIDを非表示/違反報告)
Hinami Kikuchi(プロフ) - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！めっちゃいいところじゃないですか！(；д；)続きめっちゃ気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年12月6日 2時) (レス) id: 288f4b6487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アコ
| 作成日時：2015年8月21日 21時
