子守り*リク ページ21
さっきから大人しく絵本を読んでいる明輝を見て安心する。
今日はAが出かけていて、久々に俺と明輝の二人っきり。
普段、Aに明輝のことを頼んでいるため滅多にないことだ。
時刻は11時。
あと一時間でお昼だ。
久々にカレーでも作るかとキッチンに立った。
これでもオーストラリアにいるときは自炊もしていたから料理はできる方だと思う。
早速、材料を冷蔵庫から出して料理を、始めた。
しばらくすると足に違和感。
パッと足元を見てみれば、絵本を読んでいたはずの明輝が俺の足に抱きついていた。
料理していた手を止めて、明輝の目線に合わせるようにしゃがむ。
凛「どーした、明輝？」
明「ぼくもやる！」
ぼくもやる……え、料理を？
凛「手伝ってくれるのか？」
俺がそう問いかければ、明輝は力強く頷いた。
まだ料理は早いんじゃないか？と思ったが、明輝はもう2歳。
あと数ヶ月もすれば3歳となる。
確かこの辺にと棚を探せば、子供用の包丁など料理グッズが出てきた。
キッチンに椅子を持ってきて、その上に明輝を立たせる。
綺麗に手を洗わせて、子供用の包丁をもたせた。
凛「いいか？手は猫さんの手だぞ？」
明「ねこ…？」
明輝の後ろに回って後ろから手を伸ばす。
明輝の手を握ってグーの形にすれば、人参の上にその手を置いた。
そしてゆっくりと端から人参を切らせれば楽しそうにしている。
案外料理好きなのかもな、なんて思いながら一緒にカレーを作った。
ちょうどお昼頃に完成したカレー。
皿に盛り付けするのも明輝にやらせてやった。
二人でいただきますと言って食べはじめる。
凛「美味しいか？」
『うん！』
パクパクと次々に口に運んでいく明輝に自然と口元が上がった。
食べ終わった後、二人で片付けもして少し遊ぶと明輝は眠ってしまった。
休みなしで明輝の相手をしていた俺は伸びをした。
するとガチャっと鍵の開く音。
明輝を起こさないように立ち上がって、玄関へ向かう。
凛「おかえり。早かったんだな？」
『ただーいま！凛と明輝が心配で早く帰って来ちゃった！』
その言葉にムッとする俺。
Aに今日のことを話せばビックリしていた。
『そっか、じゃあまた二人にお留守番してもらおうかな？』
凛「おう、任せとけ！」
そう言って二人して笑った。
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ハルナさん、リクありがとうございました！
凛に猫さんの手って言わせたかった←
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まゆ(プロフ) - さいこ〜〜です、、(>_<)♡ (2022年6月5日 0時) (
レス) @page48 id: 0ae16f7ca1 (このIDを非表示/違反報告)
流威 - この作品大好きです！表現や文章の構成、登場人物の心情の仕方も作文を書くときに参考にしたいくらいです！文が輝いてます…！最高です。これからも応援してます！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: da16b37971 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 三部作と番外編まで読ませていただきました。すっっっっっごく好きです！！本当に作者様がFree!の世界に行ってしまったのかと思うくらい臨場感や話の流れが上手くて宗介にも幸せになってほしいですし、りんちゃんのスパダリな感じがすごくツボでした！応援してます！ (2018年5月6日 13時) (レス) id: 0aae1b1b43 (このIDを非表示/違反報告)
和★雅(プロフ) - 初めまして！宗介の作品から凛の作品まで全部読ませていただきました｡宗介･凛推しの私にとって最高でした！きゅんしながら読んでいました!凛で書かれた嫉妬や妊娠発覚から出産や看病などを今度は宗介ver.で読んでみたいです！ 2作品のその後も読んでみたいです！ (2017年6月25日 13時) (レス) id: 23276461b4 (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - 初めまして！私も１話から全部読ませていただきました！とてもおもしろかったです！私も凛大好きなので、この作品に出会えてよかったです！いきなりなのですが、リクエストよろしいですか？夢主ちゃんと凛と明輝くんと初ちゃんの四人の話が見たいです！ほのぼの系で！き (2016年8月23日 9時) (レス) id: 1ea4448835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アコ
| 作成日時：2015年8月2日 23時
