ご褒美 ページ11
凛「だからこの場合、こっちが主語になる。」
『う〜んっ、やっぱり英語難しい！！』
夜、凛と宗介の部屋で凛に英語を教えてもらっている。
凛たちは部活があるため、この時間じゃないと教えてもらえない。
宗介は"邪魔者は消えるわ"と言って出て行ってしまった。
凛「一時間経ったな…休憩するか。」
そう言ってミネラルウォーターを飲む凛。
『うん、ちょっと休憩〜』
後ろに倒れこむ私。
凛「だけど、随分できるようになってきたんじゃね？」
ノートを見ながら凛が呟く。
『まぁ…目標があるからね。』
そう言えば嬉しそうに笑ってくれた。
凛と結婚したらオーストラリアに行っても普通にできるようになりたい。
それを目標に苦手な英語を頑張る。
単語も自分でも信じられないほど覚えたし、文法もだんだん分かってきた。
凛「あと一時間頑張るか。」
『うん！お願いしまーす！』
すると凛は問題集らしきものを取り出す。
凛「ん。さっきのやつの確認問題。」
『うげ…それ難しい問題集じゃん。』
凛「これが一番通常英語に近いんだよ。」
げっそりとした顔の私に対し、呆れ顔の凛。
『頑張れないかも…』
凛「…んじゃ、できらたご褒美やるよ。」
『ご褒美？』
凛「おう、だから頑張れ。」
よくわからないけど、そのご褒美とやらが気になって頑張る。
案外さっきの説明で理解できていたので問題が解けた。
20分程経っただろうか、やっと終了。
『終わった〜！確認お願いしまーす！』
凛「ん、お疲れさん。」
読んでいた雑誌から顔を上げて問題集に視線を移す。
その間、ご褒美がなんなのかワクワクしながら凛を見ていた。
凛「…できてる。」
『本当に？！やったー！』
両手をあげて喜ぶ私は子供っぽいだろうか。
『で、ご褒美は？なになに？遅いからお菓子はヤダよ？』
ワクワクしながら凛を見つめる。
凛「しゃーねーな。」
すると凛の顔が一気に近づいてきた。
反応できずに唇を奪われる。
『んっ…』
触れるだけのキス。
だけどそれは何度も重なる。
ギュッと凛の服を掴めばゆっくりと離れていった。
『ちょっ？！いきなりしないでよ！！』
凛「んだよ、本当は嬉しいくせに」
なんて悪戯っ子っぽく笑う凛。
確かにキスは嬉しいけど心の準備ってものがあるでしょ。
『突然はヤダ…』
凛「悪りぃ悪りぃ…もーこんな時間か、寮まで送ってく。」
荷物を片付けて、女子寮まで手をつないで帰りました。
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まゆ(プロフ) - さいこ〜〜です、、(>_<)♡ (2022年6月5日 0時) (
レス) @page48 id: 0ae16f7ca1 (このIDを非表示/違反報告)
流威 - この作品大好きです！表現や文章の構成、登場人物の心情の仕方も作文を書くときに参考にしたいくらいです！文が輝いてます…！最高です。これからも応援してます！ (2018年8月24日 22時) (レス) id: da16b37971 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 三部作と番外編まで読ませていただきました。すっっっっっごく好きです！！本当に作者様がFree!の世界に行ってしまったのかと思うくらい臨場感や話の流れが上手くて宗介にも幸せになってほしいですし、りんちゃんのスパダリな感じがすごくツボでした！応援してます！ (2018年5月6日 13時) (レス) id: 0aae1b1b43 (このIDを非表示/違反報告)
和★雅(プロフ) - 初めまして！宗介の作品から凛の作品まで全部読ませていただきました｡宗介･凛推しの私にとって最高でした！きゅんしながら読んでいました!凛で書かれた嫉妬や妊娠発覚から出産や看病などを今度は宗介ver.で読んでみたいです！ 2作品のその後も読んでみたいです！ (2017年6月25日 13時) (レス) id: 23276461b4 (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - 初めまして！私も１話から全部読ませていただきました！とてもおもしろかったです！私も凛大好きなので、この作品に出会えてよかったです！いきなりなのですが、リクエストよろしいですか？夢主ちゃんと凛と明輝くんと初ちゃんの四人の話が見たいです！ほのぼの系で！き (2016年8月23日 9時) (レス) id: 1ea4448835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アコ
| 作成日時：2015年8月2日 23時
