【Free!】一歩ずつ、君に近づいていきたい… 番外編【松岡凛】

おめでた ページ2

結婚後、東京にあるマンションで暮らす私たち。


凛はプロになってかなり有名になった。


これは結婚数ヶ月後のお話…。





たまたま普段忙しい凛が家にいた。


『お休み久々じゃない？』


凛「あぁ、確かにそうだな…最近忙しかったもんな」


水泳はもちろん。
プロになってからは雑誌のインタビューやテレビなどにも出ている凛。

今日は本当に久々のOFFだった。


お昼前までゆっくり寝て、やっと起きてきたと思ったらソファーに寝っ転がってテレビをみ始める。


まだ20代なのに、こう見るとただの休日のおじさんだ。


まぁ、久々の休日だし許してやろうと何も言わなかった。


『凛〜、ご飯はー？』


凛「あー、食う」


テレビを見ながらの返事にも気にしない。


何を作ろうかなぁ…と冷蔵庫を見るとあまり料理をするための材料が無かった。


あるのは少しの野菜と卵とハムなど…


仕方ない、オムライスでいっか！


凛なら文句を言わずに何でも食べるのでオムライスを作り始めた。


数分で出来上がったオムライスと、あった野菜で作ったサラダ。


オムライスのいい匂いがする。


オムライスをテーブルまで運ぼうとした時…突然の吐き気に襲われ、持っていたお皿を落とす。


トイレに駆け込む私を心配する凛の声が聞こえたけど返事すらできなかった。


凛「A？どーした？！」


背中を摩ってくれる凛。


だいぶ落ち着いてリビングに戻る。


沈黙。


『……凛、これって。』


凛「……病院行くか。」


凛の車で病院へ向かった。






先「おめでとうございます！」


その言葉で固まる私たち。


話を聞いてもあまり反応できずにほぼ無言の状態で家に帰った。





『凛…産んでいい？』


静かな部屋に私だけの声が響く。


すると凛がこっちを見て、泣きそうな顔になりながらも私を抱き締めてくれた。


凛「当たり前だろ！てか産んでくれ！」


その言葉に自然と涙が出た。


『うんっ！！』





ママとパパになれるまであと少し…





元気に生まれてきてね…。

パパとママになりました。→←第一印象…無愛想。

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