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カズ兄に聞きたいことがあって来たと説明すれば、ちょっと待ってろと言われて、住居の方に上がらせてもらった。

カズ兄は宗介の従兄で、小さい頃はたまに遊んでもらったりもした人。私と宗介にとっては兄のような存在だ。


暫くするとカズ兄が丼を片手にやってきて、私の座る目の前のテーブルに置く。


数「飯食ってねえんだろ?カズ兄特製まかないだ」


もう少ししたら休憩だからそれまで食って待ってろと言われ、言われた通りに作ってもらった夕飯を食べて待つ。
もう少しで食べ終わる頃にカズ兄が戻ってきて、私の前に座った。


『急にごめんなさい』


数「気にすんな。美味かったか?」


素直に頷けば、カズ兄は嬉しそうに笑う。
お茶を飲む私に、「んで、どうした?」と来た理由を聞いてきた。


『…宗介は、なんでこっちに戻ってきたの?』


私の質問に、カズ兄は少しだけ間を開けてから「宗介はなんて?」と質問を返してきた。
その反応で、カズ兄が貴澄が言っていた宗介の肩のことを知っていると思った。


『スカウトが来たから残り一年はこっちで泳ぐって。でも…嘘なんでしょ』


視線を上げてカズ兄を見れば、難しい顔をして腕を組んだ。
どう言おうか迷っているのか、黙り込んでしまったカズ兄。もうそれが私の言葉を肯定していた。


『…酷いの?』


数「俺からは何も言えねえ」


『お願い、教えてよ』


食い下がる私の名前をカズ兄が落ち着いた声で呼ぶ。


数「お前はそれを聞いてどうする?」

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設定タグ:Free! , 松岡凛 , 山崎宗介   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:アコ | 作成日時:2023年9月10日 4時

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