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「出かけんぞー」 ページ5

あれから数日後、Aの体調も落ち着き普段の生活に戻ってから初めての休日。


昼前に起きたAはベッドから出ずに、特に目的もなくケータイをいじっていた。

するとガチャリと鍵をかけていなかった自室のドアが開く。



悟「出かけんぞー」


傑「…ノックくらいしよう」



自分の部屋のようにスタスタと入ってきた悟に続いて、少々呆れ顔の傑も入ってきた。


突然のことに、寝起きでまだ頭が働いていないAは布団の中からジト目で2人を見る。


『2人でいけ』


「俺は行かない」と背中を向けるAに、悟は青筋を立てながらAの掛け布団を勢いよく引き剥がした。


悟「出かけるって言ってんだから出かけんだよ!」


『は?なに頭悪ぃ事言ってんだよ』


布団返せと腕を伸ばすAから掛け布団を遠ざける悟。睨み合いが始まると、今まで黙っていた傑が口を開いた。



傑「お昼奢ってあげるよ」




_____…




悟「なんでいっつも傑には従うんだよ!」



『別に従ってねーよ』



あの後、傑の言葉を聞いてすぐに支度をし始めたAに、悟はポカンとした表情を浮かべた。

その数秒後にはまた「何で傑の言うことは聞くんだ」と騒ぎ出し、もう外に出てきたというのに未だにブツブツと文句を言っていた。


傑「何が食べたい?」


『焼肉』
悟「マ〇ク」


ほぼ同時に食べたいものを言った2人だったが、全国的に有名なハンバーガーチェーン店の名前を出した悟を、馬鹿かコイツという目で見るA。


『そこは奢りで行く店じゃねぇだろ』


悟「はぁ?俺は今ビックマ〇クの気分なんだよ!」


『テメェの気分なんて関係ねぇんだよ』


悟「先輩には敬語使えって言ってんだろ!」


また始まった…と2人の言い合いにやれやれとため息を吐く傑。
悟のことなんて無視して「はい、焼肉に決定」と1人歩き出したAにストップを掛けた。



傑「焼肉は今度にして、ステーキなんてどうだい?」

「ありがとう」→←「調子よさそうだね」



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設定タグ:呪術廻戦 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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涼羅 - 最高すぎます! 夢主くんの不器用な優しさが大好きです!このまま全員で幸せに暮らしてくれー…(;;) (11月6日 20時) (レス) @page34 id: e29423faae (このIDを非表示/違反報告)
mami(プロフ) - すごくすごくすごく面白かったです!!!! (2023年2月20日 1時) (レス) @page34 id: a8940d6b3a (このIDを非表示/違反報告)
M - ハピエンサイコーです!!!!面白かったです!! (2022年11月9日 22時) (レス) @page34 id: 4b18ae76aa (このIDを非表示/違反報告)
来世はマカロニになりたい - めっちゃこの小説大好きです!!!番外編とかちょー好きです!!!!!!! (2022年3月27日 18時) (レス) @page34 id: ce524a8807 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 最高に面白くて良かったです! (2022年2月6日 12時) (レス) @page34 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アコ | 作成日時:2021年2月27日 3時

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